岩手県三陸海岸を駆け抜けるロングライド「ツール・ド・三陸 サイクリングチャレンジ2017 in りくぜんたかた・おおふなと」が10月1日(日)に開催される。6回めを迎える今年のエントリーは6月26日(月)から開始される予定だ。



復興に向けて進んでいく三陸を走る「ツール・ド・三陸 サイクリングチャレンジ2017 in りくぜんたかた・おおふなと」復興に向けて進んでいく三陸を走る「ツール・ド・三陸 サイクリングチャレンジ2017 in りくぜんたかた・おおふなと」 (c)ツール・ド・三陸2017事務局
かつて20年に渡って「南三陸サイクルロード・りくぜんたかた」が開催されていた地、岩手県の陸前高田市。2011年の3月11日に起こった東日本大震災で、大きな被害を受けたこの地を舞台とするサイクリングイベント、「ツール・ド・三陸 サイクリングチャレンジ2017 in りくぜんたかた・おおふなと」の開催が発表された。

今年で6回目の開催となるツール・ド・三陸。順位を競い合うロードレースではなく、自転車を通して地域を知り、交流を深めていくサイクリングイベントだ。東日本大震災によって大きな被害を受けた東北、三陸エリアの復興と、地域の今後につながっていく観光の推進をサポートしていくために開催される。競技ではないため、スポーツサイクルだけではなく、折りたたみ自転車やシティサイクルなどでも参加できる気軽さが魅力だ。

東日本大震災によって甚大な被害を被った東北地方・三陸エリアの復興と町づくりを環境に優しい自転車イベントを開催することで応援し、地域振興と広域観光の推進をサポートしていく目的を持つ。陸前高田になお残る豊かな自然と復興中のまちを感じることが最大の目的であり、ロードレーサーなどのスポーツサイクルのみならず、折りたたみ自転車やシティサイクルなどでも気軽に参加できる。

スタート前には多くの参加者が集まったスタート前には多くの参加者が集まった (c)ツール・ド・三陸2017事務局
コースは、「健脚コースA/B」とより短い距離、少ない高低差の「ファミリーコース」の2つに加えて、獲得標高885mとより走りごたえのある、「健脚Mountainコース」、そして大会最難関となる獲得標高1248mの「剛脚もののけコース」の4つの種目が用意される。

そして、それぞれサイクルリーダーが案内役を務めるグループごとに青い海と緑豊かな自然が魅力の三陸の地を走ることになる。健脚コースの途中にある「碁石海岸レストハウス」と「広田漁港」にはエイドステーションが設けられ、三陸の海と山の幸を楽しむことができるという。リアス式海岸に突き出たアップダウンに富む広田半島のコースも魅力的だ。

スタート地点になるのは陸前高田市の栃ヶ沢公園となる。ベーシックなコースとなる健脚A/Bコースはスタート後まもなく広大な嵩上げ地にリンゴ畑の広がる”アップルロード”を通り米崎地区から大船渡市へ。景勝地碁石海岸を巡り、陸前高田市内広田半島のアップダウンをぐるりと一周。半島終盤には無数の養殖筏が浮かぶ広田湾の絶景も味わえる。A/Bともに同一コースで、Bコースは景色を楽しみながらゆっくり走りたい人向け。

沿道の応援が嬉しい沿道の応援が嬉しい (c)ツール・ド・三陸2017事務局
ヒルクライム好きにオススメの「健脚Mountainコース」はリンゴ畑を抜けて箱根山の林道をヒルクライム。急坂を上りきり、広田湾を望む絶景ポイントを下って大船渡市内の景勝地碁石海岸へ。その後陸前高田市内広田半島のアップダウンをぐるりと一周。目の前に広がる広田湾の絶景を眺めたら帰路へつくというコースだ。

ハイレベルなヒルクライマー向けの「剛脚もののけコース」はスタート後はのどかな斜面沿いの集落を抜けるアップダウン。その後急勾配の林道となり、序盤の2kmは最大19%、平均11%の激坂が続く。この氷上林道は、鹿やカモシカなどに遭遇することもあるという、ケモノ道でもあるとおいう。上りきった展望台は陸前高田市内が一望できる絶景ポイント。長い下りのあとは大船渡市に入り、細浦漁港を巡って景勝地碁石海岸へ。その後陸前高田市内広田半島のアップダウンをぐるりと一周。養殖いかだが浮かぶ広田湾の風景を楽しみながらゴールへ向かっていく。

「剛脚もののけコース」(約64.5km)「剛脚もののけコース」(約64.5km) (c)ツール・ド・三陸2017事務局「健脚Mountainコース」(約52km) 「健脚Mountainコース」(約52km) (c)ツール・ド・三陸2017事務局
「健脚A/Bコース」(約50km) 「健脚A/Bコース」(約50km) (c)ツール・ド・三陸2017事務局「ファミリーコース」(約25km)「ファミリーコース」(約25km) (c)ツール・ド・三陸2017事務局


家族で楽しめるファミリーコースは「奇跡の一本松」方面へ。一本松の横を通り一部津波の爪痕も残る気仙川を渡り、のどかな田園風景をのんびり往復する、全般的にはフラットな走りやすいコース。ゴール会場手前には上り坂もあるので、キッズの脚試しにもピッタリだ。 なお、大会開催時期の道路状況によって、コースに若干の変更が加わる可能性があるとのことだ。

昨年は、北海道から九州まで、全国から老若男女合わせ約950名が参加。今年も多くの企業や団体、著名人が大会をサポートすることが発表され、日向さんや片山右京氏らがゲストライダーとして参加することが決定しているという。

エントリーは6月26日より!
大会へのエントリーは6月26日(月)を予定している。申込みはネットからとなっており、スポーツエントリーから申し込みができる。



ツール・ド・三陸 サイクリングチャレンジ 2017 in りくぜんたかた・おおふなと
開催日程:2017年9月30日(土)~10月1日(日)
30日(土):大会受付、前日祭
1日(日):走行イベント 、子供自転車教室
開催場所:岩手県陸前高田市内及び周辺 コース
スタート&ゴール会場:陸前高田市役所 前駐車場 (陸前高田市 高田町字鳴石 )
参加種目:「剛脚もののけコース」(約64.5km)獲得標高1248m 上り平均斜度5%<ヒルクライム上級者向き>
「健脚Mountainコース」(約52km)  獲得標高885m 上り平均斜度4.6%<ヒルクライム経験者向き>
「健脚Aコース」(約50km) 獲得標高760m 上り平均斜度 4.2%
「健脚Bコース」コースはAと同じ <ゆったりスピードで景色を楽しみながら走行>
「ファミリーコース」(約25km)獲得標高103m 上り平均斜度 3.1%
参加者数:1,500名予定 (剛脚もののけコース100名、健脚Mountain400名、健脚(A/B)750名、ファミリー250名)
※上記以外にサイクリングリーダーなどスタッフ約200名
参加費用:剛脚もののけコース 10,000円
健脚Mountainコース 10,000円
健脚(A/B)コース 9,300円
ファミリーコース 5,000円
※いずれも消費税含む、参加手数料別途