昨年10月末の「ONOMICHI U2」に続いて、Raphaのポップアップストアが福岡県は福岡市にオープン。九州サイクリングカルチャーの交流の場としての空間は注目度大。オープンして1週間ばかりのストアを訪ねてみた。

ストアの目の前には昔の風情を残す街並みと、小さなロータリーストアの目の前には昔の風情を残す街並みと、小さなロータリー photo:Atsushi.Tanno日赤通りの一本裏通りにあるRapha Fukuoka。ガラス張りの建物が目印日赤通りの一本裏通りにあるRapha Fukuoka。ガラス張りの建物が目印 photo:Atsushi.Tanno

清川ロータリープレイス内に広がるRapha Fukuokaの空間清川ロータリープレイス内に広がるRapha Fukuokaの空間 photo:Atsushi.Tanno
福岡(九州)の一大繁華街たる天神から1kmほど。福岡駅からも博多駅からも多少距離はあるものの、自転車を使えば10分くらいで着くはずだ。ナビアプリの検索ワードは中央区清川2丁目の清川ロータリープレイス。なんでロータリーなの?という疑問は現地に着けば納得できると思う。通りに面したガラス張りの建物がそれだ。

正面玄関を開けて右側が、5月7日(日)まで営業しているRapha Fukuokaの空間。男性ウェアは言わずもがな、ウィメンズ、RCC(Rapha Cycling Club)、シティラインまで同社の全てのコレクションが網羅されており、その規模は東京大阪の常設店にも劣らない。もちろん試着もできるので、普段あまり目にすることのないRapha製品の感触を確かめることができる。

Raphaの全コレクションが網羅されている。試着も可能だRaphaの全コレクションが網羅されている。試着も可能だ photo:Atsushi.TannoRaphaアンバサダーで福岡在住のカメラマン、丹野篤史氏の写真が常設。販売も行われているRaphaアンバサダーで福岡在住のカメラマン、丹野篤史氏の写真が常設。販売も行われている photo:Atsushi.Tanno

地元福岡のロースターCoffee Countyのコーヒーを楽しめる。ストアのための特別ブレンドだ地元福岡のロースターCoffee Countyのコーヒーを楽しめる。ストアのための特別ブレンドだ photo:Atsushi.Tanno座り心地の良いハーマンミラーのチェアやソファーでくつろぎのひと時を座り心地の良いハーマンミラーのチェアやソファーでくつろぎのひと時を photo:Atsushi.Tanno


店舗裏側にはバイクラックも用意されている(店舗のオーナーがエタップ・ドゥ・ツールに出場するほどの本気サイクリストだからだそう)ので、ライド後にふらりと立ち寄るのにもベスト。おしゃべりのお供には地元福岡のロースターCoffee Countyのコーヒーを、ハーマンミラー製のソファーやチェアで、丹野篤史氏の写真(販売も)を眺めながら楽しめる。スチールバイク派には地元のフレームビルダー、Samson(サムソン)と、ケルビムの美しい展示車の観察をお勧めしたい。ちなみに店舗近くには「博多の台所」たる柳橋連合市場も位置しているので、出張がてら立ち寄る方は地産土産を是非ここで。

オープニングに際してメッセージを語るRapha Japan代表の矢野大介氏オープニングに際してメッセージを語るRapha Japan代表の矢野大介氏 photo:Atsushi.Tanno多くの来場者で賑わったオープニングパーティー多くの来場者で賑わったオープニングパーティー photo:Atsushi.Tanno

深夜まで多数のファンが駆けつけたパリ〜ルーべのパブリックビューイング深夜まで多数のファンが駆けつけたパリ〜ルーべのパブリックビューイング photo:Atsushi.Tanno思い思いの時間を過ごすことのできるRapha Fukuoka。とても居心地の良い空間だった思い思いの時間を過ごすことのできるRapha Fukuoka。とても居心地の良い空間だった photo:Atsushi.Tanno


東京、大阪、尾道に続く出店となったここ福岡。RaphaにとってはこれまでRapha Prestige OguniやRide for Kumamoto、そして今週末に開催されるRapha Prestige Kujuなど九州でライドイベントを行ってきたことに加え、サムソンバイクやメカニコジロといった老舗NJSビルダーと競輪文化の存在、シマノレーシング時代にバルセロナ五輪に出場した岸原薫氏の輩出など古くから自転車文化が根付いていることも出店のきっかけとなったそう。

ライドイベントの開催やトークショー、常設展示などのイベントや情報発信を通じた総合的なサイクリング空間の創出、そして九州周辺のサイクリストが集まる場の創出がRapha Fukuokaの役割であり、これは東京や大阪の店舗とも変わらない。

およそ160枚ものジャージを展示した「Teams of Kyushu 」は必見およそ160枚ものジャージを展示した「Teams of Kyushu 」は必見 photo:Atsushi.Tanno
九州各地古今東西のジャージが一堂に会した九州各地古今東西のジャージが一堂に会した photo:Atsushi.Tanno九州周辺のサイクリストが集まる場の創出がRapha Fukuokaの役割だ九州周辺のサイクリストが集まる場の創出がRapha Fukuokaの役割だ photo:Atsushi.Tanno


そんな心意気を明確に表しているのが、「Teams of Kyushu (チームズ・オブ・九州)」と題した一大ジャージ展だ。トップチームからクラブチームまで、九州各地で活動するありとあらゆるチームのジャージが160着以上も集められた様は一つのアート作品としても鑑賞できるほど。筆者は展示オープンの前日に覗かせて頂いたが、その様は圧巻で、この空間を見に来るだけでも価値がある。当初は4月15、16日のみの開催だったが、今週末23日まで延長されたとのことだ。

もちろんウィークエンド・レギュラーライドも毎週末開催されており、福岡に住むRaphaアンバサダー丹野篤史氏がディレクションしたコースは地元の人でもなかなか通らないような裏道や街中の激坂が多数組み込まれているんだとか。Raphaユーザーでなくともウェルカムで、エントリーはRaphaのwebページから(無料)。ライドの模様はSNSなどで探せばすぐ雰囲気も掴めるだろう。今後は4月29、30日、5月6、7日にそれぞれ開催が予定されている。

思い思いの時間を過ごすことのできるRapha Fukuoka。とても居心地の良い空間だった思い思いの時間を過ごすことのできるRapha Fukuoka。とても居心地の良い空間だった photo:Atsushi.Tanno
オープンから1週間の間には、パーティーやSamsonの原田徹朗さんとケルビムの今野真一さんを招いたトークショー、パリ〜ルーべのパブリックビューイングなどが開催され、大いに賑わったそう。毎週末ストアを訪れるユーザーも増えているようで、閉店までの3週間の間に福岡を訪れる機会がある方は、一度足を運んでみることをお勧めしたい。



Rapha Fukuoka
住所:福岡県福岡市中央区清川2丁目4-29 清川ロータリープレイス
電話番号:080-9105-6558
期間:4月8日(土)~5月7日(日)
営業時間:
月?金曜日:12:00pm~8:00pm
土・祝:10:00am~7:00pm
日:10:00am~6:00pm
URL: http://pages.rapha.cc/ja/clubs-ja/rapha-pop-up-fukuoka

text:So.Isobe
photo:Atsushi.Tanno
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