岡山県の片上(かたかみ)鉄道の廃線跡を利用したサイクリングを楽しむ女性限定イベント「片鉄ロマンライドinあかいわ」が3月18日から2日間、赤磐市を中心に開催された。初級者から上級者までの女性サイクリストが和気あいあいと鉄道サイクリングを楽しんだレポートが岡田由佳子さんより届きました。



女性限定イベント「片鉄ロマンライドinあかいわ」女性限定イベント「片鉄ロマンライドinあかいわ」 photo:Yukako.Okada
女性限定サイクリングは始まりから華やかな雰囲気

シルベストサイクルの山崎統括店長と渕上店長による自転車講座もシルベストサイクルの山崎統括店長と渕上店長による自転車講座も photo:Yukako.Okada台湾から参加した陳松筠さん。日本全国を旅行しているという台湾から参加した陳松筠さん。日本全国を旅行しているという photo:Yukako.Okada今回、岡山県赤磐市が観光を目的に企画した「片鉄ロマンライドinあかいわ」。初日はキャットアイ吉井工場を訪問し宿泊先の湯郷温泉美春閣まで試走。2日目は柵原ふれあい公園から最初のエイドで新しくできる備前福田駅の仕上げをDIYする。本格的な廃線跡「片鉄ロマン街道」をライドして和気鵜飼谷温泉でゴール。サポートライダーにはおなじみのシルベストサイクル山崎敏正統轄店長と渕上記理子店長が務めるという豪華イベントだ。

新大阪駅を出発した総勢30名弱の一行はまず、バス車内で自己紹介。単独での参加者も多く、本格的な自転車ライドは今回が初めてという女性も多かった。ほとんどが関西からの参加者だが中には名古屋、東京、なんと台湾からの参加者の姿もあった。一人一人の自己紹介で盛り上がったところでシルベストサイクルの山崎統括店長と渕上店長による自転車講座も行われた。

最初に訪れたのは赤磐市に拠点を構えるキャットアイ吉井工場。赤目の黒猫の大きな看板とランチタイムに出されたキャットアイ特製弁当に女子たちのテンションもアップ。

自転車を始めたばかりの初心者も多く参加しており、キャットアイブランドを知る人も少なかったため、一通りのキャットアイの説明が行われた。全国各地のいろいろなサイクリングイベントに参加する津山晃一社長の活動も紹介。いろいろなイベントに参加してみたい参加者たちにとって興味津々だったようだ。

一通りのキャットアイの説明が行われた一通りのキャットアイの説明が行われた photo:Yukako.Okada
ランチタイムに出されたキャットアイ特製弁当ランチタイムに出されたキャットアイ特製弁当 photo:Yukako.Okadaサイクリングイベントに参加する津山社長サイクリングイベントに参加する津山社長 photo:Yukako.Okada


工場見学が終了すると参加者たちに津山社長からフロントライトの「ラピッドエックス」と最新のバックライト「ラピッドエックス2キネティック」のプレゼントが。さっそく、全員がバイクに装着し試走がスタートした。

曇り空なもののシルベストサイクルの山崎統括店長と渕上店長による、「曲がります!」「ブレーキ!」といった声掛けに参加者たちも少しずつテンションアップ。全員がキャットアイのライトを点灯していたため車列のようにピカピカと光る集団になった。

また、最新のラピッドエックス2キネティックは走行中に点滅し、ブレーキをかけるとライトが光り続ける。車のブレーキライトと同じ動きをするため、前方を走る人の動きが予測できるようになり、安全走行に一役買っていたようだ。

キャットアイ吉井工場をバックに記念撮影キャットアイ吉井工場をバックに記念撮影 photo:Yukako.Okadaスタートから女子特有のキャピキャピとした雰囲気スタートから女子特有のキャピキャピとした雰囲気 photo:Yukako.Okada

吉井川の絶景スポットをバックに記念撮影吉井川の絶景スポットをバックに記念撮影 photo:Yukako.Okada全員がキャットアイのライトを点灯していたため車列のようにピカピカと光る集団全員がキャットアイのライトを点灯していたため車列のようにピカピカと光る集団 photo:Yukako.Okada


そして、今回のライドでは各スポットで撮影タイムを設けている。個人個人がSNSやインスタグラムなどによる発信力を持った時代に合わせた新しい宣伝方法だ。参加者は止まったところで写真撮影をして自身のSNSで発信するというもの。ハッシュタグには「#片鉄ロマンライドinあかいわ」とつけるのが義務付けられている。一見難しそうだが写真を撮るのがミッションと決まっていれば「一緒に撮ろう!」といいやすく、それをきっかけに仲良くなる人も多かったよう。

約15kmのライドで宿泊先の「ゆのごう美春閣」に到着。夜の宴会では赤磐市の名産である地酒の酒一筋赤磐雄町、純米吟醸備前幻や純米吟醸桃の里や是里ワインのキャンベル・ロゼやリースニングの試飲も。意外にもお酒好きな女子が多く試飲コーナーには列ができるほどだった。赤磐市産清水白桃を100%使用した清水白桃ワインと赤磐市マスコットキャラクター「あかいわモモちゃん」のぬいぐるみが参加者に配られました。

また、宴会では大衆演劇の女形のショーを見せてくれるなどのサプライズも。そして次の日のライドは30kmという短い距離であることも手伝って、各部屋では女子同士で夜遅くまで「ガールズトーク」で盛り上がっていたようだ。

今回の宿となるゆのごう美春閣到着今回の宿となるゆのごう美春閣到着 photo:Yukako.Okada
お酒が強い参加者が多く、赤磐の地酒の試飲コーナーにはお猪口でなくコップを持って並ぶ人の姿もお酒が強い参加者が多く、赤磐の地酒の試飲コーナーにはお猪口でなくコップを持って並ぶ人の姿も photo:Yukako.Okada大盛況だった女形のショーの役者さんと大盛況だった女形のショーの役者さんと photo:Yukako.Okada




かつて鉱山で栄えた美咲町の吉ヶ原駅
ライドスタート地点は柵原ふれあい鉱山公園。資料館が併設されているライドスタート地点は柵原ふれあい鉱山公園。資料館が併設されている photo:Yukako.Okada月に一度運転される片上鉄道の輸送用滑車。客車車両十一両が動態保存されている月に一度運転される片上鉄道の輸送用滑車。客車車両十一両が動態保存されている photo:Yukako.Okada

駅舎をバックに記念撮影。廃線なので線路上で撮影できる駅舎をバックに記念撮影。廃線なので線路上で撮影できる photo:Yukako.Okadaコアなサイクリストの末田警部補。吉が原駐在所では空気ポンプを借りれるし、パンク修理も可能コアなサイクリストの末田警部補。吉が原駐在所では空気ポンプを借りれるし、パンク修理も可能 photo:Yukako.Okada


2日目は本番の約30kmのライド。スタート地点は柵原(やなはら)ふれあい鉱山公園となった。園内にある片上鉄道は鉱石を輸送した鉄道で鉱山労働者も多く利用していた。柵原鉱山はかつて東洋一といわれた鉱山として栄え、町は賑わい多くの労働者が訪れていたという。

公園内には開業当時のまま保存される吉ヶ原駅があり、柵原鉱山について楽しく学べる柵原鉱山資料館もある。当時、鉱山で栄えた町の様子や採掘作業を再現した資料が展示され参加者たちも興味津々だったようだ。

ちなみに吉ヶ原駅前にある岡山県美咲警察署吉ヶ原駐在所に駐在する末田警部補はコアなサイクリスト。声をかければ空気ポンプを貸してもらえるし、余裕があればパンク修理もしてくれるんだとか。

吉ヶ原駅をスタートし、かつては交通手段として高瀬舟が行き来していた吉井川沿いを下る。この日は暖かく、すっきりとした快晴。前日の試走の甲斐もありライド中の声掛けもばっちりだ。たまたま、野焼きの季節だったようで河川敷は煙が多かった。こういった風景もこの地域ならではだ。

吉ヶ原駅をスタート。見送りにはあかいわモモちゃんとたびーらちゃんらが駆けつけた吉ヶ原駅をスタート。見送りにはあかいわモモちゃんとたびーらちゃんらが駆けつけた photo:Yukako.Okada歩行者と自転車しか通れない幅の飯岡橋歩行者と自転車しか通れない幅の飯岡橋 photo:Yukako.Okada

快晴で気持ちのいいライドに笑顔溢れる参加者たち快晴で気持ちのいいライドに笑顔溢れる参加者たち photo:Yukako.Okada野焼きの時期だったため煙が充満。「けむりー!」という掛け声に笑い声が上がった野焼きの時期だったため煙が充満。「けむりー!」という掛け声に笑い声が上がった photo:Yukako.Okada


最初のエイドでは女性に嬉しいスイーツタイム。甘納豆の「くまつぶら」と「カケッコたまご」のバニラカスタードプリンで休憩。そのあとは新しくできる備前福田駅の駅舎にオイルステインを塗るDIY体験。一人一人の名前が書かれた備前焼のタイルを壁に飾る。

この時間ももちろん撮影タイムだが写真撮影が好きなせいか、参加者同士でキャピキャピと黄色い声をあげながら撮影。その後、駅舎を作ってくれた大工さんたちと記念撮影するなどほっこりするシーンも。

スイーツは甘納豆の「くまつぶら」と「カケッコたまご」バニラカスタードプリン。キャットアイの津山社長とちゃりん娘の松本奈々さんと相川沙季さんも一緒にライドに参加したスイーツは甘納豆の「くまつぶら」と「カケッコたまご」バニラカスタードプリン。キャットアイの津山社長とちゃりん娘の松本奈々さんと相川沙季さんも一緒にライドに参加した photo:Yukako.Okada備前福田駅を作るDIYを楽しむ参加者たち備前福田駅を作るDIYを楽しむ参加者たち photo:Yukako.Okada


駅舎を作ってくれた大工さんたちとも記念撮影。最初は怖そうな表情だった大工さんたちも自然と笑顔になった駅舎を作ってくれた大工さんたちとも記念撮影。最初は怖そうな表情だった大工さんたちも自然と笑顔になった photo:Yukako.Okada
昼食は自転車を利用して片鉄ロマン街道沿線にある飲食店を訪れる。グループに分かれて指定の飲食店に訪れるがどの飲食店にもバイクラックが用意されていたのがうれしいところ。ちなみに筆者が訪れたのはラーメン蔵。「蔵」というので直感したが店主は筆者と同じ古道具好き。店内には店主自慢の古道具から骨董がきれいに飾られていた。

こだわりを持つ店主のラーメンセット。豚骨ラーメンに餃子、唐揚げ定食といろいろあるが、素材の良さもあり実に美味だ。とにかく参加者たちが食事をするたびに「お米がおいしい!」という。その地域で地産地消されるお米は色つやが良く、味がしっかりしていて本当においしいお米だ。

どの飲食店にもバイクラックが用意されていたのが嬉しいどの飲食店にもバイクラックが用意されていたのが嬉しい photo:Yukako.Okada料理もお米もとってもおいしいとご満悦の参加者たち料理もお米もとってもおいしいとご満悦の参加者たち photo:Yukako.Okada

幹線道路から間を取って小道があり、車の進入を妨げるポールが各所に設置幹線道路から間を取って小道があり、車の進入を妨げるポールが各所に設置 photo:Yukako.Okada和気の名物藤小町と果物を使ったジャム和気の名物藤小町と果物を使ったジャム photo:Yukako.Okada


食事の後のライドはいよいよ廃線らしさが増してくる。これまでは河川敷や一般道路沿いを走っていたため廃線跡らしさは少なかったが、ここからはまさにかつて電車が通っていたということがわかる道の構造になっている。幹線道路から間を取って小道があり、車の進入を妨げるポールが各所に設置されていた。

しばらく走れば超レトロな駅舎「苦木(にがき)駅」に到着。かわいらしい色合いの駅舎は周りをよく見るとかつて使われていた線路が残っていたりするから面白い。駅舎と一緒に写真を撮るも女子たちの目はスイーツに。名物藤小町の和菓子とイチジク、桃、すもも、ピオーネ、りんごのジャムはクラッカーにのせていただいた。

これぞ廃線跡の駅舎「苦木駅」これぞ廃線跡の駅舎「苦木駅」 photo:Yukako.Okada
周りにはかつて使われていた列車のレールや線などの姿も周りにはかつて使われていた列車のレールや線などの姿も photo:Yukako.Okada和気まで後10kmの表示。随所にこう言った表示がされている和気まで後10kmの表示。随所にこう言った表示がされている photo:Yukako.Okada


その後は川沿いで幹線道路より少し高いところに街道が走る。途中、直線が長いところで山崎店長がローテーションの実践講座を開催。7~8人に分かれてぐるぐるとローテーションすると自然にスピードが上がる。グループに入っての一体感や、ちょっとアトラクションチックな走り方、そして高台から目の前に広がる吉井川や渓谷の景色に「気持ちいい~!」「楽しいー」と歓喜の声が上がった。

その後も駅舎やトンネルを通り、随所にあるフォトポイントで写真撮影。集合写真を撮らなければならない規定はないが撮影スポットがあまりに良い場所だったせいか毎回毎回、集合写真になった。そして、最後の駅舎となる天瀬駅では、チラシにも使われていた渕上店長が窓から笑顔を向けている写真と同じ構図で撮影する女子たちが続出。マイバイクを手前に置いて窓から顔を出す。赤磐のマスコットキャラクター「あかいわモモちゃん」も一緒に撮影に加わった。

初級者も「みんなで走るとすっごく楽しい!」声をそろえた初級者も「みんなで走るとすっごく楽しい!」声をそろえた photo:Yukako.Okada
写真を撮るというミッションは思い出作りのきっかけにもなったよう写真を撮るというミッションは思い出作りのきっかけにもなったよう photo:Yukako.Okada台湾から参加した蘇夏さん(右)と陳松筠さん台湾から参加した蘇夏さん(右)と陳松筠さん photo:Yukako.Okada


2日間で互いにとても仲良くなった参加者たち。帰りのバスでも終始ガールズトークで盛り上がっていた2日間で互いにとても仲良くなった参加者たち。帰りのバスでも終始ガールズトークで盛り上がっていた photo:Yukako.Okada
そのあとは野道を抜けて和気鵜飼谷温泉でゴール。「もうちょっと走りたかった-」という声もあったが、暖まる温泉につかり、新大阪へと向かうバス車内では再びガールズトークで盛り上がることができたようだ。

どこか懐かしく、青春時代を思い出すような駅舎。中に入れば木製のベンチがあり、そこに座れば当時と変わらない景色が見える。電車を待つ人々が何を思い、電車に乗って見る景色を見て何を感じ、鉱山に通った人々の間でどんな人間ドラマがあったのか。走るたびに想像が膨らむ、まさに「ロマン」街道だった。


text&photo:Yukako.Okada


柵原鉱山資料館
営業時間:9時~17時
休館日:月(祝祭日の場合は翌日)12月28日~1月4日
住所:岡山県久米郡美咲町吉ヶ原394-2
電話:0868-62-77155
URL: http://www.ne.jp/asahi/katatetsu/hozonkai/shiryou.htm

ゆのごう美春閣
住所:岡山県美作市中山1144
電話:0868-72-8111(9時~21時)
URL: http://yunogo.bonvoyage.co.jp/

ラーメン蔵
営業時間:11時~20時
住所:岡山県赤磐市周匝669-6
電話:086-954-2544

和気鵜飼谷温泉
住所:岡山県和気郡和気町益原666-1
電話:0869-92-0001
URL: http://plus.harenet.ne.jp/~ugaidani/

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