チューブラータイヤの貼り付けを便利にしてくれるミヤタのチューブラーテープ。愛用者も多い定番品に、ワイドリムの流行に対応する幅広バージョン「TTP-4」が追加された。



ミヤタ TTP-4ミヤタ TTP-4
トラディショナルな構造ながら、ホイール全体としての軽量性、真円断面によるグリップ感のつかみやすさなど、他の方式のタイヤに対して、多くのアドバンテージを持っているチューブラータイヤ。昔から自転車を嗜むベテランや、レースをメインに走るサイクリストにとっては、最も身近な存在だろう。

とはいえ、手軽に付け外しができるクリンチャータイヤと比べると、リムセメントによる装着はかなり手間がかかる。手は汚れるし、乾燥にも時間がかかり、走り出すことが出来る状態までは1日以上のタイムラグがある。リムを掃除するのも一苦労である。

TTP-4の幅は20mmとTTP-4の幅は20mmと 従来のTTP-1は16.5mm幅従来のTTP-1は16.5mm幅

右がTTP-4、左がTTP-1右がTTP-4、左がTTP-1 パッケージには20㎜幅と明記されているパッケージには20㎜幅と明記されている


しかし、そんな苦労を何分の一にもしてくれる存在として、ミヤタより登場したのがチューブラー用両面テープ「TTP-1」だ。このテープが無ければ、今頃チューブラーを使うのを止めていた、という人も多いだろう画期的なプロダクトである。

使い方は至ってシンプルで、脱脂したリムにバルブホールを避けるようにTTPをグルリと貼る。フィルムを少しだけ剥がしてタイヤを装着し、センターを出したらフィルムをすべて剥がすのみ。空気を入れれば、タイヤの装着は完了だ。圧倒的にチューブラータイヤの装着工程を短縮してくれるこのテープは、多くのサイクリストたちに愛用され、今やスタンダードとなった感さえある。

そんなTTPシリーズに今回新しく加わったのが、ワイドリム用の「TTP-4」だ。近年のワイドタイヤの流行と、それに伴うリムのワイド化に対応すべく、これまでの16mm幅のモデルに加え、20mm幅のモデルが用意されることに。テープの幅が広がることで、接着面積が増加。より確実なタイヤ取り付けが可能となった。

ワイドリムにピッタリなサイズとなっている テストホイールはシマノ WH-9100-C60-TUワイドリムにピッタリなサイズとなっている テストホイールはシマノ WH-9100-C60-TU
ワイドリムホイールでチューブラータイヤを運用してきたユーザーにとっては、まさに待望のプロダクトとなっている。使い方は、これまでのTTPシリーズと共通となっているため、戸惑うことも無いだろう。ラインアップされるのは現在のところ5m巻きのTTP-4のみとなっている。

既存のノーマルモデルであるTTP-1とTTP-2はベージュの包装、新たに加わったワイドリム用のTTP-4はブルーの包装となっているため、容易に区別がつくよう工夫されている。価格は1,600円(税抜)。

ミヤタ TTP-4チューブラーテープのメリットを、東京都墨田区の「フォーチュンバイク」代表の錦織大祐さんに伺った。

ミヤタのチューブラーテープは、フォーチュンバイクでも使用するアイテムミヤタのチューブラーテープは、フォーチュンバイクでも使用するアイテム (c)フォーチュンバイク「ミヤタのチューブラーテープは我々ショップスタッフもレギュラーで使用する定番製品です。今回ワイドリムに対応した幅広仕様が登場したことで、最新のホイール幅に合わないといったことが解消されました。幅広リムのチューブラーホイール導入に悩んでいる方にオススメできますね。

チューブラーテープ自体に不安感を抱く方もいますが、テープは接着性と耐熱性に優れているため、ロードバイクでの使用ならばテープ単体でも全く問題なく使用することができます。持続性にも優れているため、1シーズン通してタイヤを貼り続けられることも特長です。

またチューブラーテープは、接着力がメカニックの技量に左右されにくい点もメリットですね。あらかじめタイヤのフンドシに染み込ませておくなど、ある程度の知識が必要なセメントタイプと比較すると、誰が作業を行っても必要十分な接着力を発揮してくれるので安心ですし、作業性も良好です。接着の手間を考え、チューブラータイヤ&ホイールの導入に二の足を踏んでいた方に、このテープはオススメです。」



ミヤタ チューブラーテープTTP-4
サイズ:幅20mm×5m
価格:1,600円(税抜)


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