世界でも有数のハンドメイドバイクの祭典として名高い「NAHBS」。日本から足を運んだ「ODEN(おでん)」さんによるレポートをお届けします。



ハンドメイドバイクの祭典NAHBS2017へハンドメイドバイクの祭典NAHBS2017へ photo:akirasek a.k.a ODEN
NAHBS(North American Handmade Bicycle Show)は北米最大のハンドメイド自転車の展示会で、2005年に始まり今年で13回目の開催となる。毎回開催都市が変わる「旅をする展示会」で、昨年は西海岸のサクラメントだったが、今年2017年はユタ州ソルトレイクシティで開催された。

たまたま仕事の出張と同じ週末に比較的近くで開催されるという偶然があり、個人的には昨年に続き2回目となるNAHBSに行くことができたので、その様子を簡単に報告したい。私自身はメディアやバイヤー(代理店)、フレームビルダーではなく、ましてや自転車の仕様やトレンドに詳しい自転車乗りではまったくないため、本来のNAHBSというイベントの参加者としては1番中途半端な部類に入る。いわゆる普通の自転車乗りから見たNAHBSというイベントについて伝わる機会も少ないと思うので、この機会に何かお伝えできることがあればいいなと思っている。




オフロードバイクの比率は高めだオフロードバイクの比率は高めだ photo:akirasek a.k.a ODENユニークなカーゴバイクユニークなカーゴバイク photo:akirasek a.k.a ODEN私が自転車に本格的に乗り始めて10年あまりになるが、数年前にハンドメイド自転車のオーナーになった。購入を検討していた際に大きな影響を受けたのがアメリカで爆発的に普及しているシクロクロスと、そこで使われるスチールフレームのバイクで、そのタイミングでNAHBSと、出展する数多くのフレームビルダーのことを知ることになった。いつかは訪れてみたいと思っていたのだが、昨年念願叶って単身で訪れたのがNAHBS2016サクラメントだった。

自転車業界の人からは、NAHBSは毎年業界のトレンドが見える展示会だと言われる。最近で言えばロードバイクのディスク採用やオールロード・グラベルロードなどのトレンドは、元々乗っていた人達の間で盛り上がり、楽しむ人が増えてきたタイミングでNAHBSでその存在が広まり、大手メーカーなどに採用されることで普及したと言う。もちろん昔からあるジャンルが再び流行りになることもあって、必ずしも常に新しいものが生まれているというわけでもないのだろうが、毎回100を超すメディア参加があることからも、注目されているイベントであることは間違いなさそうだ。

ちなみにここ3年のNAHBSサイト上の出展者のリストを見てみても、参加するブランドも増え続けていて、出す方の興味も相変わらず強いことが伺える。
NAHBS出展者数推移
2017 (ソルトレイクシティ) = 186
2016 (サクラメント) = 171
2015 (ルイビル) = 135
※なお、最後の最後で出展を決めるブランドもあり、サイト上のリストは最終的な出展者数とは異なる。NAHBS主催者で自身もフレームビルダーのドン・ウォーカーのインタヴューによると、今回2017年は2013年のデンバーを超えて過去最大の出展者数だったそうだ。




開催地となるソルトレイクシティへ
モルモン教の総本山があるモルモン教の総本山がある photo:akirasek a.k.a ODEN午前中までロスアンジェルスで仕事だったので、昨年の西海岸のサクラメントに比べるとまだ肌寒いソルトレイクシティに到着したのは展示会が始まった金曜日の夕方だった。午後ロスアンジェルス発の国内線に乗って2時間ほどの旅だ。ソルトレイクシティは山岳標準時のため、太平洋標準時の西海岸とは1時間の時差がある。このため到着した際は時計は3時間進み、戻る時は1時間しかかからないように見える。アメリカ大陸の広さを実感する瞬間だ。

旅する展示会と書いたが、ソルトレイクシティは前回開催地のサクラメントとはまったく印象が違う街だ。モルモン教徒によって開拓・建設された都市であり、街の中心部に総本山となる宗教施設があるとともに、いまでも半数近い住人が信徒だと聞く。アルコール・タバコ・コーヒーなどの嗜好品を禁ずる戒律もあり、それに由来してユタ州には現在でも他所では見られない特徴がある。

例えばビールだが、州法の規制によりスーパーマーケット等で販売されているビールはアルコール度数が4%以下のものしかない。ただ飲食店ではドラフトビールは同じように4%以下なものの、瓶ビールであればなぜか4%以上のものも販売されている。普段から地元のビールをドラフトで楽しむようにしているので、どうもあっさりした味だなと思っていたらこの規制によるものだった。なお、コーヒーについてはスターバックスもあり、スーパーでコーヒー豆も普通に売っているし、ホテルの無料サービスにもあった。なお、お酒に関しては以前はもっと規制が厳しかったそうだが、2002年のソルトレイクオリンピックを契機に緩和されたそうで、今年もさらに緩和される法案が議会を通過したというニュースをちょうど現地で見た。

街の中心部にワンブロックをまるまる使ったテンプルスクエアと呼ばれるエリアに総本山がある。荘厳な雰囲気だ。ちょうどホテルの隣だったので朝の散歩がてら立ち寄ってみた。

話をNAHBSに戻そう。

今年のNAHBS会場はそのテンプルスクウェアのすぐ近くのコンベンションセンターで開催された。昨年は受付で事前の申し込みデータと引き換えに紙のアームバンドの入場券を受け取ったのだが、今年はバーコードをスキャンしてスタンプを手に押すだけの簡単な受付に変更されていた。昨年はわりと列になっていたので改善されたようだ。

独自な世界観のユニークな演出のブースが多い独自な世界観のユニークな演出のブースが多い photo:akirasek a.k.a ODEN会場に入ると基本的には3mx3mほどのブースが規則正しく並んでいる。日本のサイクルモードなどの一般的な展示会のように5コマ10コマといったような巨大なブースを出す出展者はほぼおらず、大きくても2コマから4コマ程度のブースが多いため、一列にたくさんの展示がひしめいていて、お祭りの屋台のような印象を受ける。2コマから4コマを使うブースは自前の展示台や棚、パネル、場合によってはキャンピングカーを持ち込んでいたりして意匠を凝らしているところが多く、自転車以外にも凝った展示と世界観を楽しむことができる。この観点で行くと今年の展示は昨年のサクラメントに比べると大掛かりな演出はほぼなくやや大人しい印象を受けたが、その分自転車自体の展示に集中できたと言えるかもしれない。

各出展者が趣向を凝らした、アパレルで言うところのモデルに着せたブランドが提案する最新スタイルに相当する完成車だけでも200台以上展示されているので、1本1本じっくり見ていくと1日では終わらないはずだ。だが好きな人であれば、ビルダーとの会話も楽しみながら3日間の開催期間のすべてを使って見て回ることも可能だ。複数回立ち寄ることで、小規模な展示であっても実は2回目、3回目に見ることで見逃したものに気がついたり、同じバイクでも新しい発見があったりする。

ちなみに見逃しがちなのがフレームビルダーのブースではなく、コンポーネントメーカーやパーツメーカーのブースに並んでいるバイクだ。実はこれらのバイクは出展しているフレームビルダーがパーツメーカーのパーツを使って組んでいるものが多く、ビルダーの展示とは異なるパッケージでバイクを見ることができる。

さて、今回は1日だけの参加になったが、ひとしきり見て回って個人的に気になったものをいくつか紹介したい。




SRAMが初参加

昨年リリースされたXX1 Eagleを使った展示車が多かった昨年リリースされたXX1 Eagleを使った展示車が多かった photo:akirasek a.k.a ODEN今年はSRAMがコンポーネントメーカーとして初めて出展し、シマノ、カンパニョーロと並んでこれで全ての大手メーカーが揃うことになった。元々NAHBSはアメリカ国産を押し出してくるビルダーが多いこともあるのだが、展示されているフレームビルダーのバイクでも、フロントシングルの定番化も相まって昨年リリースされたXX1 Eagleを使った展示車が多かった。ちなみに一部のツーリングバイクやロードバイクを除いた展示はほぼフロントシングルで統一されている。これも完全に定着した流れと言えそう。




タイヤはますます太く
ゴールドのセミファットリムゴールドのセミファットリム photo:akirasek a.k.a ODEN太目のタイヤトレンドは健在太目のタイヤトレンドは健在 photo:akirasek a.k.a ODEN昨年よりファットバイクの展示こそだいぶ減ったものの、相変わらずタイヤサイズ(太さ)の拡大傾向は続いていて、オールロード、グラベルロード、マウンテンクロス(モンスタークロス)、さらにコミューターでも28や32はとうに超え、40や43といったさらに太いサイズのタイヤが使われていた。見ている方もだんだん慣れてきてしまい、さらにフレームもそれを意識した作りにあっていることもあって、まったく違和感がなかった。

しかし実際に手で触れてみると圧倒的なエアボリュームでさぞかし乗り心地もよかろうという感じ。ロードバイクの25C程度の太さでグラベルを走っていると、シクロクロスの32-33Cや、MTBのそれ以上の太さのタイヤの走破性の高さや快適さがよくわかる。結局餅は餅屋ということで、舗装路以外を走るのであれば相応のタイヤを使い、そのためにフレームも準備しようということだろう。

なおタイヤについてこの傾向は昨年すでにTKC Productionの森本さんが書いていて、より詳しく解説されているので昨年のレポートを参照されたい。今年見たタイヤは去年発表されたものが多く、昨年の流れを踏襲していると感じた。

最先端のトレンドを紐解くカギはタイヤにあり NAHBS2016
http://www.cyclowired.jp/lifenews/node/200973



Bikepackingは相変わらず定番

トータルコーディネートされたバイクパッキングバイクトータルコーディネートされたバイクパッキングバイク photo:akirasek a.k.a ODEN
刺繍されたワッペン刺繍されたワッペン photo:akirasek a.k.a ODEN独特のケーブルによって、トップチューブに固定される独特のケーブルによって、トップチューブに固定される photo:akirasek a.k.a ODEN2016会場ではPorcelain Rocketを使った展示が目を引いたが、当時ですでにカスタムの受付は列が長くなりすぎて停止中だった。その後既製品の販売が開始され、日本でもSimWorksの取扱で例えば東京のBluelagなどで手に取ることができる。今年の展示ではそのPorcelain Rocketと、それとは別にATM HANDMADE GOODSのバッグを使ったOddity Cyclesのバイクが2台目を引いた。ATM HANDMADE GOODSはトップチューブをワイヤーでホールドするフレームバッグが特徴的。どちらのバイクもパーツのアセンブルも含めてパッケージとしての完成度が高く一目惚れしてしまった。ATMはVlad Cyclesでもフルカスタムのバッグを展示していてこちらもなかなか。

カスタムで作るバイクに合わせるカスタムバッグはBikepackingの楽しみ方の1つだと思うが、フレーム、ペイント、パーツ、バッグというトータルで見た時にバイクの印象がまたがらっと変わるのが面白い。すべてカスタムで揃えたりしない限りは、ホイールやパーツ交換よりもある程度手軽にできるのも魅力的だろう。

個人的にNAHBSは市販されている服(部品)を使ったファッションショーのような要素が強いと思っていて、ブランド(フレームビルダー)の世界観を反映して作り上げられた「俺が考える世界で1番イケてるバイク」がたくさん登場する。そんな中でバッグを使うBikepackingの展示はより統一感が出てイメージが鮮明になる。もちろん単に自分がいま一番興味がある分野ということもあるのだが。

Oddity Cycles
http://www.odditycycles.com/
https://www.instagram.com/oddity_cycles/

ATM HANDMADE GOODS
https://www.andrewthemaker.com/
https://www.instagram.com/andrewthemaker/



From JAPAN
今年も日本から参加しているブランドもいくつかあり、Sycip Bikesのお隣に出展していたSimWorksや過去にアワードも獲得しているCHERUBIMこと今野製作所(いつ通りかかっても取材されていた)、重要なパーツであるタイヤのパナレーサーなど。

3Dプリントチタンラグ&カーボンフレームのORBITREC3Dプリントチタンラグ&カーボンフレームのORBITREC photo:akirasek a.k.a ODEN
そんな中でも昨年自転車とは分野違いとなるCES(Consumer Electronics Show)でアワードを獲得した、ちょっと異色の存在の3Dプリントチタンラグ&カーボンフレームのORBITRECは手弁当で初出展していて、特徴的なチタンラグの造形が来場者の目を引いていた。デザイナーの柳澤さんと開発者の佐藤さん、急遽西海岸から展示のお手伝いに来た河合さんの3名は実は皆自転車仲間。1日の滞在ではお手伝いこそできなかったものの、裏話を含めて話をいろいろ聞けて大変楽しませて頂いた。ちなみに展示台も柳澤さんがデザイン。現地で材料や照明を調達して河合さんが現場で組み立てたとのこと。ユニークなチタンラグを除いて(3Dプリンタ)ほんとに何もかも手作りの出展だ。

XON ORBITREC
https://xon.cerevo.com/ja/orbitrec/

ORBITRECの場合は日本のビルダーなのでちょっと特殊な例だが、こういうビルダーとのダイレクトなコミュニケーションは相変わらずNAHBSの大きなメリットだ。もちろん英語でのコミュニケーションになるのだが、ほとんどのビルダーが熱心に聞いてくれるし、日本から来たと言うと喜んでくれる。なお通常はメディアかバイヤー、もしくは同じフレームビルダーだと思っていることが多いので(特に日本からとなると)、趣味で来たよ、というとスゴイね、と驚かれることもある。ビルダーによってはそのまま展示車の購入を交渉したりすることもできるようなので(実際に昨年はやってる人がいた)、行く人はそういうつもりで行くのも楽しいと思う。

なお、同じく日本から2015年、2016年とNAHBSに参加したビルダーであるびわこぐまこと石津毅さんのレポートを読むと、NAHBSに出展することについてわかって楽しい。個人的にも昨年ブースに日本からのお届け物を持っていって以来のお付き合いだが、何かを表現したい人は国境など易々と超えていくのだな、というよい例だと思う。

ジャパニーズアマチュアビルダー、NAHBS2015へ行く!
http://www.cyclowired.jp/lifenews/node/164079




お土産事情
チームメイトへのお土産であるチームメイトへのお土産である photo:akirasek a.k.a ODEN写真はBREADWINNER CYCLESのTシャツ、キャップとボトルカバー(おまけでつけてくれた)。チームメイトのスケさん(BREADWINNERのオーナー)に頼まれて購入。この手のグッズもNAHBS限定モデルなどで用意されていて、Tシャツなどは販売されていることが多いので、好きな人は狙って買いに行くのもいいだろう。サイズなどは売り切れ御免なのでお目当てがあるなら早めに行って買ってしまうのがいいだろう。

Squareなどのカード決済ができるブースも増えてきたが、まだまだキャッシュだけのブースもあるので、できれば$100くらいは$10〜$20札で用意していった方が楽しめると思う。なお大会公式Tシャツやキャップ、ジャージ、パイントグラスといったNAHBSのオリジナルグッズを販売するブースもあるので、定番のお土産が欲しい人はここも寄ってみると良いだろう。

BREADWINNER CYCLES
https://breadwinnercycles.com/
https://www.instagram.com/breadwinnercycles/

ちなみに私の自分のお土産はこちらの写真集とコースター。相変わらずこの手のものには目がなくて見つけるとつい買ってしまう。なお通常価格よりだいぶお安い展示会価格で買えるものも多いので、要チェックだ。販売用の商品を見えるところに置いてないこともあったりするから気になるブランドには「販売してる?」と聞いてみるといい。

The Horton Collection
http://www.hortoncollection.com/



MAVIC Open Pro EXALITHは実物を見ることが出来た
すでにニュースになっていたが、手組みリムの定番、MAVIC Open Proがワイドリムかつエグザリットになり、さらにチューブレスにも対応した。リムブレーキ派には新しい定番になりそうだ。今回MAVICとしての出展はなく、さりげなくSTINNERのブースに置いてあったのだが各社の新製品やプロトタイプがこっそり置いてあったりするのもNAHBSだ。私もニュースは見ていたが実物を手にとって見るのはこれが初めて。「MAVICみたいなメーカーは仕様を実際のニーズに合わせてくるのがとてもゆっくりだけどやっと出てきたね」とSTINNERのフレームと組み合わせる手組みホイールを手がけるJonesさんがポーズ取ってくれたが、White Industryのハブで組んであってなかなか魅力的な仕上がりだ。

Jones Precision Wheels
http://www.jonesprecisionwheels.com/
https://www.instagram.com/jonesprecisionwheels/



To Japan

来日して旋風を巻き起こした Squid Bikes来日して旋風を巻き起こした Squid Bikes photo:akirasek a.k.a ODEN
今年のシクロクロス東京のタイミングで来日して旋風を巻き起こした Squid Bikes。共同創業者でアスリートのエミリー・カチョレックが日本人と見るや「シクロクロス東京行った?」と話しかけてきた。よほど日本でのレースと滞在が楽しかったようで、ひとしきり話に花が咲く。「Shinya(川崎市のAbove Bike Storeの須崎店長のこと) is great!」とも。NAHBSの出展者の中にはすでに日本の代理店を見つけてビジネスを始めているところや、Squid Bikesのように機会があってこれからビジネスをしようと日本を訪問しようとしているところも多い。

話してみると総じて日本の自転車界に関して理解もあるし、興味も強い印象がある。彼らからは大体共通して日本の代理店さんや何人かの自転車業界人の名前が聞こえてくるので、そういう人達が架け橋になって海の向こうの自転車好きと繋がっているんだなぁ、とわかる。普段自分たち一般的なサイクリストはお店やメディアを通じてしかブランドやバイクと接触がないのだが、直接会って話せるということはやはり価値だし、面白い経験だ。

Squid Bikes
https://www.squidbikes.com/
https://www.instagram.com/squidbikes/



Lightweight
NAHBSの文脈としてはちょっとめずらしい出展者じゃないだろうかのLightweight。BOYDやENVE、REYNOLDSなどホイールの展示をしているブースはそれなりにあるものの、ここはある意味目立っていた。今回の出展での意図はいまいち計りかねたが、ロードレースでは高級スポーツカー的なブランドイメージを持つだけに、今後この分野でも何か存在感を出してくるのかもしれない。

ライトウェイトが出展ライトウェイトが出展 photo:akirasek a.k.a ODEN


(おまけ)旅のアドバイス
飛行機がそんなに得意ではなく旅のアドバイスができるほど旅をしないのだが、来年行ってみようと思う人のためにいくつか記しておきたい。

航空券だがSky Scannerで価格を比較して探した。ホテルについては海外遠征に毎年行っている奥様に依頼。同じようにhotels.comなどの比較サイトを駆使して早めに抑えておいた。NAHBSは基本的にダウンタウンのコンベンションセンター(大規模会議施設)を使って開催されるため、近くにホテルも多い。今回の私のように展示をメインに1日だけ滞在(2泊だが)するような場合には、他の観光をあまり考えずにストレートに会場近くに宿を抑えてしまった方が楽な要素もある。

展示会ということで歩き回る上に時差もあるので、途中で一休みしたい場合に歩いてすぐホテルに戻ることができる。もちろん他の観光と組み合わせたい場合や、コストパフォーマンスを考えるなら少し郊外の、スーパーが近くにあるモーテルなどの方が圧倒的にリーズナブルだ。

また、USの都市部は最近UberやLyftなどのピックアップサービスが充実していて、夜の繁華街でもない限りは比較的安価で楽に移動できる。今回も市街地から郊外のバイクショップや、空港との行き来はすべてUberを利用した。よほど長距離移動をする場合や自転車を積んで近郊にライドに出かけたいのでもない限り、もうレンタカーの必要性は低いだろう。日本でもサービスがあるUberだが、圧倒的に呼べる台数が多い上に行き先の説明もいらず決済もアプリ内で完結と、タクシーよりも圧倒的に便利なのでぜひ試してみて欲しい。Uberは専用のアプリをダウンロードし、クレジットカードをセットアップするだけで使うことができる。

なお、これがあるので海外で利用できるSIMは必ず用意していった方がよい。Instagramも大活躍すること間違いないだろう。ちなみにソフトバンクのユーザーで5GB以上の定額プランに加入している人はいまのところアメリカ放題がまだ無料で利用できる。たまたまソフトバンクユーザーだったので現地でもSprintの4G回線でそのまま使えて便利だった。(来年はどうなっているかわからない)

Sky Scanner
https://www.skyscanner.jp/

最後に
素人の長文をここまで読んで頂いたことにお礼を申し上げたい。あくまで自分の偏った目で見た感じたままをランダムに書き出してみただけなので、もちろんこれがNAHBS2017の全てでは到底ない。素人なりの誤解や無知もあるし、そもそも展示にしてもロードやピスト、クラシックバイクについても他に素晴らしいバイクはたくさんあるのだが、取り上げられていない。興味のある方は是非公式のInstagramや各ブランドのSNS、それに記事を確認して頂きたい。万が一これを読んで来年自分も行ってみたくなった人がいたのなら、それは望外の喜びだ。

日本での扱いもあるSPEEDVAGENのVanillaやIndependent Fabricationといった世界的に有名になったビルダーが参加しなくなったこともあり、業界の方からは、アメリカの自転車シーンを象徴する意味でのNAHBSには開催当初から2011年くらいまでに感じられた熱さや勢いがなくなった、という声も聞こえてくる。一方でこの分野は国際的に見ればまだまだニッチでかつ成長途上であり、私のような自転車好きにはまだまだ雰囲気を含めて見るもの聞くもの全て新しい。もしあなたが自転車好き、特にハンドメイドバイシクルに興味があるのなら一度は参加するに値するイベントだと思う。


ちなみに来年は東海岸にひとっ飛びしてコネチカット州Hartfordで2月16日〜18日に開催される。また機会があれば今度こそ自分の自転車を持って(展示ではなく走りに)行きたいものだ。

NAHBS公式Instagram
https://www.instagram.com/nahbspics/

Instagram #nahbs2017
https://www.instagram.com/explore/tags/nahbs2017/

BikeRumor NAHBS
https://www.bikerumor.com/category/nahbs/



akirasek a.k.a ODENakirasek a.k.a ODEN photo:akirasek a.k.a ODEN著者プロフィール
akirasek a.k.a ODEN(おでん)
CICADA UNITED所属。ハエの代わりにセミが止まるロードバイク&シクロクロス乗り。深夜ポエマー。自称シュッとしてないサイクリスト日本代表。実は仕事でもわりと自転車に関係あることをしていたりするが普段は食べ物のことを主に考えています。最近の趣味は週末にもっぱら山にお肉を食べに出かけて生きて帰ってくること。

https://www.instagram.com/akirasek/


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の画像 NURBS―射影幾何学から実務まで
投稿者: ジェラルド・E. ファーリン
出版社: 共立出版 (2001)
装丁: 単行本, 280 ページ
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メーカー: スター電器製造
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