2017/01/08(日) - 10:22
カップルやファミリーたちにとって、一年で最も大切なひと時となるクリスマス。街中がどこか浮かれたムードに包まれるなか、年末恒例の走り納めのレース、「味スタクリテ」こと東京ワンダーレース・味の素スタジアムステージには700名を超えるサイクリストが集まった。
2014年に初めて開催されて以降、開催場所の良さと気軽な雰囲気が相まって高い人気を集める東京ワンダーレース味の素スタジアムステージ。(以下味スタクリテ)例年、12月の最終週に開催され、走り納めのレースとして帰省前のサイクリストたちの定番大会となってきた。
舞台となるのは大会名が示す通り、調布市にある味の素スタジアム。FC東京のホームスタジアムでもあり、また多くのライブやコンサートの会場にも選ばれており、馴染みのある方も多いのではないだろうか。そんな身近な場所がクリスマスという特別な日に、レース会場としてサイクリストに開放された。
今回で3度目の大会となるが、これまで一度も雨に降られたことはない味スタクリテ。今年もからりと晴れ渡った空の下、多くのサイクリストが味の素スタジアムへと集まった。人数もかなり増えてきたようで、会場の人口密度もちょっと高めになっていた。
会場には駐車場も完備されており車でのアクセスも可能であるが、自走での参加者もかなりの割合を占めている。やはり、多摩地区のサイクリストにとっては、非常に近い会場であるし、京王飛田給駅からも5分ほどなので輪行での参加も容易である。
大会自体は脚力別のクラスに分けられたクリテリウムが次々に行われ、最後に2時間のエンデューロが行われるというもの。多くの参加者が集まったが、中でも人気が高いのはエントリークラスやビギナークラスといったレース初心者向けのクラスで、募集開始から定員が埋まるまであっという間だったという。
舞台となるコースも、テクニックが必要となるコーナーは2か所ほどしかなく、初心者でも安心してレースを楽しむことができる。とはいえ、いくつかの仕掛けるポイントがあるため、上級者にとっても戦略の立て甲斐のあるコースに仕上がっている。
朝1番に行われたのはビギナークラスとエントリークラスの参加者向けの集団走行講習会。レースに不慣れな初心者たちにとって、コースに慣れつつクリテリウム特有のぎっしりと詰まった集団での作法を学ぶことができる機会は貴重なものとなったはず。
その後開会式が行われ、ビギナークラスから始まった大会は、エントリークラス、マスタークラス、レディースクラスと続いて開催されていく。スプリントで争われるクラスがあれば、逃げ切りを試みるクラスもあり、集団の足並みの揃い方やちょっとした展開の綾で容易にレースの結末が変わる様を見ているだけでも、初心者にとっては有意義な時間になるのではないだろうか。
その後小休止をはさみ、ジュニアクラスやミドルクラスのレースが続いて行く。クラスが上がってくると、平均速度もさることながらコーナーの処理なども明らかにスムーズになっていく。特に、クリテリウムのクライマックスとなるエキスパートクラスの走りは、多くのJPTやE1で走る選手たちが集まったこともあり、やはり別格の迫力だ。
また、大人たちのレースが行われている横では子供たちを対象にした自転車教室やキッズレースがショートコースにて開催された。JRIDEプロジェクトによる、ジュニアとキッズ世代への自転車スクールでは、講師として栗村修さんと山本雅道さんが来場。レーサーを志す子どもたちに、集団走行のコツなどを伝授していた。そこで学んだことをキッズレースで直ぐに実践することができるのは嬉しいところ。親御さんが見守る中、子どもたちが真剣勝負を繰り広げる様は、微笑ましくも熱いひと時となった。
そして、クリテリウムが終わればイヤーエンドエンデューロが始まる。まさに一年を締めくくるような2時間のエンデューロには多くのチームが集まり、2時間のお祭りを楽しんだ。クリテリウムにも参加し、そのままエンデューロに参加するという方も沢山いたようで、まさに自転車三昧のクリスマスになったようだ。
冬の日は短いもので、エンデューロが終わるころには空もだいぶ朱に染まっている。夕陽に染め上げられた味の素スタジアムが見下ろす中、エンデューロの表彰式が行われ、最後にお待ちかねの大抽選会が。ユニークな機構で知られるグロータックのローラー台が賞品となるということもあり、大いに盛り上がった。
3年目にして、すでに定番大会としての風格を漂わせる味スタクリテ。もう、この大会に行かないとすっきり年が越せないという人もいるだろう。全カテゴリーの総周回数109回と、煩悩を払うには1回多いけれど、年越しにはぴったりのこの大会、まだ参加したことがない方はぜひ今年こそエントリーしてみては?
text&photo:Naoki.YASUOKA
2014年に初めて開催されて以降、開催場所の良さと気軽な雰囲気が相まって高い人気を集める東京ワンダーレース味の素スタジアムステージ。(以下味スタクリテ)例年、12月の最終週に開催され、走り納めのレースとして帰省前のサイクリストたちの定番大会となってきた。
舞台となるのは大会名が示す通り、調布市にある味の素スタジアム。FC東京のホームスタジアムでもあり、また多くのライブやコンサートの会場にも選ばれており、馴染みのある方も多いのではないだろうか。そんな身近な場所がクリスマスという特別な日に、レース会場としてサイクリストに開放された。
今回で3度目の大会となるが、これまで一度も雨に降られたことはない味スタクリテ。今年もからりと晴れ渡った空の下、多くのサイクリストが味の素スタジアムへと集まった。人数もかなり増えてきたようで、会場の人口密度もちょっと高めになっていた。
会場には駐車場も完備されており車でのアクセスも可能であるが、自走での参加者もかなりの割合を占めている。やはり、多摩地区のサイクリストにとっては、非常に近い会場であるし、京王飛田給駅からも5分ほどなので輪行での参加も容易である。
大会自体は脚力別のクラスに分けられたクリテリウムが次々に行われ、最後に2時間のエンデューロが行われるというもの。多くの参加者が集まったが、中でも人気が高いのはエントリークラスやビギナークラスといったレース初心者向けのクラスで、募集開始から定員が埋まるまであっという間だったという。
舞台となるコースも、テクニックが必要となるコーナーは2か所ほどしかなく、初心者でも安心してレースを楽しむことができる。とはいえ、いくつかの仕掛けるポイントがあるため、上級者にとっても戦略の立て甲斐のあるコースに仕上がっている。
朝1番に行われたのはビギナークラスとエントリークラスの参加者向けの集団走行講習会。レースに不慣れな初心者たちにとって、コースに慣れつつクリテリウム特有のぎっしりと詰まった集団での作法を学ぶことができる機会は貴重なものとなったはず。
その後開会式が行われ、ビギナークラスから始まった大会は、エントリークラス、マスタークラス、レディースクラスと続いて開催されていく。スプリントで争われるクラスがあれば、逃げ切りを試みるクラスもあり、集団の足並みの揃い方やちょっとした展開の綾で容易にレースの結末が変わる様を見ているだけでも、初心者にとっては有意義な時間になるのではないだろうか。
その後小休止をはさみ、ジュニアクラスやミドルクラスのレースが続いて行く。クラスが上がってくると、平均速度もさることながらコーナーの処理なども明らかにスムーズになっていく。特に、クリテリウムのクライマックスとなるエキスパートクラスの走りは、多くのJPTやE1で走る選手たちが集まったこともあり、やはり別格の迫力だ。
また、大人たちのレースが行われている横では子供たちを対象にした自転車教室やキッズレースがショートコースにて開催された。JRIDEプロジェクトによる、ジュニアとキッズ世代への自転車スクールでは、講師として栗村修さんと山本雅道さんが来場。レーサーを志す子どもたちに、集団走行のコツなどを伝授していた。そこで学んだことをキッズレースで直ぐに実践することができるのは嬉しいところ。親御さんが見守る中、子どもたちが真剣勝負を繰り広げる様は、微笑ましくも熱いひと時となった。
そして、クリテリウムが終わればイヤーエンドエンデューロが始まる。まさに一年を締めくくるような2時間のエンデューロには多くのチームが集まり、2時間のお祭りを楽しんだ。クリテリウムにも参加し、そのままエンデューロに参加するという方も沢山いたようで、まさに自転車三昧のクリスマスになったようだ。
冬の日は短いもので、エンデューロが終わるころには空もだいぶ朱に染まっている。夕陽に染め上げられた味の素スタジアムが見下ろす中、エンデューロの表彰式が行われ、最後にお待ちかねの大抽選会が。ユニークな機構で知られるグロータックのローラー台が賞品となるということもあり、大いに盛り上がった。
3年目にして、すでに定番大会としての風格を漂わせる味スタクリテ。もう、この大会に行かないとすっきり年が越せないという人もいるだろう。全カテゴリーの総周回数109回と、煩悩を払うには1回多いけれど、年越しにはぴったりのこの大会、まだ参加したことがない方はぜひ今年こそエントリーしてみては?
text&photo:Naoki.YASUOKA
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