シクロワイアード編集部が選ぶ、オススメサイクリングイベント。よくあるまとめサイトの記事なんかだと10選だの100選だの書いてますが、特に思いつくままに書いていくのでいくつになるかはわかりま選。それではヒルクライムが目白押しの夏編。



【5月】ターンパイクを駆け抜けろ! 箱根ヒルクライム

700名以上の参加者がターンパイク麓の料金所に集結。この道路を自転車で走る、年に一度しか無い機会となった700名以上の参加者がターンパイク麓の料金所に集結。この道路を自転車で走る、年に一度しか無い機会となった
「ターンパイク登ったぞー!」芦ノ湖と富士山を背景にパチリ「ターンパイク登ったぞー!」芦ノ湖と富士山を背景にパチリ 天下の険と呼びならわされる箱根へと至る道はいくつもあるが、その中でも自動車専用道として整備された最も新しい道がマツダターンパイク箱根である。普段は自転車は通れないコースがこの日は自転車だけに開放されるという、特別感のあふれる大会がこの箱根ヒルクライムだ。

全長約13.4km、平均斜度7%、最大斜度10%というコースプロファイルは歴戦のクライマーをも唸らせる堂々たる山岳コースだ。特に、前半の斜度が厳しく、後半がアップダウンが続くというペース配分にも気をつけなければいいタイムを出せないレイアウト。

途中には太平洋を眼下に眺めることができる絶景区間もあり、景色も坂も楽しむことができるという、欲張りなライドイベントとなっているのもまた魅力的。首都圏からのアクセスも良く、日帰りでも問題なく参加できる貴重なヒルクライムレースとしてオススメだ。

箱根ヒルクライム2016
開催日:5月29日
開催場所:神奈川県小田原市マツダターンパイク箱根



【6月】参加者数日本一のヒルクライムレース Mt.富士ヒルクライム

富士山が大きくなってきたような富士山が大きくなってきたような
こちらはもはや説明不要の超人気大会であるMt.富士ヒルクライム。12年目を迎え、ついに10000人の大台を射程に入れてきた押しも押されぬナンバーワンヒルクライムレース。雨にたたられることも多かった大会というのも今は昔、ここ数年は天候にも恵まれている。

大会前日 富士山は雲に包まれていたが北麓公園には多くの参加者と協賛社が集まった大会前日 富士山は雲に包まれていたが北麓公園には多くの参加者と協賛社が集まった 富士山に見守られながら登り切ったサイクリストたちで埋め尽くされた五合目富士山に見守られながら登り切ったサイクリストたちで埋め尽くされた五合目 兎にも角にも、日本一の富士山に登る自転車レースということで、それだけでも特別感がある。3つある富士山への登り口(スバルライン、スカイライン、あざみライン)それぞれで自転車レースが行われているが、この大会が頭一つ抜けた人気を集めているのは、地元の協力体制が大きいだろう。

とにかく、8000人規模の大会となると人の密度が断然違う。のんびり一人で走るのもいいし、気の知れた仲間たちとエピックライドを楽しむのももちろん自転車の楽しみ方だけど、富士ヒルのようなメガ大会で、「日本にこんなにサイクリストがいるんだ」という気分に浸るのも一年に一度、経験しておきたい体験だ。

定員を拡大しても、枠が埋まってしまう人気大会なので、出場できるのは幸運な人に限られてしまうが、前日のエキスポもちょっとした展示会レベルで充実しているので走れなくとも会場に足を運んでみるだけの価値はあるはず。自転車乗りなら、一度はこのお祭りに顔を出してみて損はない。

第12回Mt,富士ヒルクライム
開催日:6月12日
開催場所:山梨県富士吉田市富士北麓公園



【6月】初開催のハードヒルクライム 表彰式は雪渓で 中央アルプスヒルクライム

瑞々しい緑の中を駆け上がる瑞々しい緑の中を駆け上がる
標高2611.5m地点の千畳敷駅で行われた表彰式標高2611.5m地点の千畳敷駅で行われた表彰式 さて、そんな人気大会の裏側、といったら失礼だが、同日に開催されていたヒルクライムレースがこの中央アルプスヒルクライムだ。今年初開催のヒルクライム、しかも富士ヒルと同日開催ということもあり、知っている方は少ないかもしれないが、中身においては負けず劣らずの充実イベントとなっていた。

なんといっても、まだ誰も自転車で通ったことのない道がコースだというのだからプレミアム感は十分。中央アルプスの鬱蒼とした山中を走り抜け、ゴールした後はゴンドラに乗り換えて山頂の千畳敷駅へ。大雪渓が残る雄大な背景で表彰式が行われるという、とてもユニークなレースとなった。しかも、特筆すべきは下山方法。道が荒れ気味ということで、参加者全員がバスに分乗してスタート地点へ戻るという至れり尽くせりなイベントなのだ。これもまた、小規模大会ならではのおもてなしといえるだろう。

中央アルプスヒルクライム
開催日:6月12日
開催場所:長野県駒ヶ根市



【6月】夏の離島ロードレースがアツイ! ツール・ド・宮古島

伊良部大橋を渡る集団の長い列。橋の全長は3.5kmもある!伊良部大橋を渡る集団の長い列。橋の全長は3.5kmもある! photo:Akihiko.Harimoto
表彰式パーティは宮古島流でオリオンビールで乾杯から表彰式パーティは宮古島流でオリオンビールで乾杯から 沖縄のロードレースといえば、やっぱり秋のツール・ド・おきなわ、というイメージを持っている方が多いだろう。しかし、実は6月にも本格的な公道ホビーレースが行われているのだ。それが、このツール・ド・宮古島。夏の離島で、「The リゾート」といった気分を満喫できる最高のイベントである。

宮古島といえばトライアスロンが有名だが、ロードレースも負けていない。一周約100㎞の宮古島で2日間にわたって開催されるこの大会、1日目はサイクリング、2日目はロードレースという2部構成でファンライダーからシリアスレーサーまで楽しむことができるのだ。

昨年はCW編集部から編集長の綾野が取材に。1日目のサイクリングと2日目のロードレースともに実走取材を試みた。自身久しぶりとなるレースだったようだが、ラスト5㎞まで先頭集団で展開していたという。140㎞の長丁場、迫力のレポートは記事末尾のリンクから。

ツール・ド・宮古島2016
開催日:6月11日~12日
開催場所:沖縄県宮古島



【7月】世界へ羽ばたく北海道の公道レース ニセコクラシック

世界へ羽ばたく北海道の公道レース ニセコクラシック世界へ羽ばたく北海道の公道レース ニセコクラシック
全員がメダリスト全員がメダリスト photo:Hideaki TAKAGIアジア初のUCIグランフォンドワールドシリーズとなった、ニセコクラシック。スノーリゾートとして世界的に名を馳せる北海道、ニセコエリアを舞台とした本格的な公道ロードレースである。もとより国際色豊かな土地柄ではあるが、グランフォンドワールドシリーズに登録されたこともあり、海外からの参加者も多く日本にいながらにして、世界レベルのレースの雰囲気を味わえる貴重な大会となっている。

コースももちろんワールドレベルの難易度を持つダイナミックなもの。ニセコパノラマラインを登り、一度日本海まで出たのちに、再びニセコへと戻ってくるというもので、途中には北海道らしい大きなアップダウンがいくつも登場する、難コースだ。

上位に入った選手はオーストラリア・パースで開催された世界選手権への出場県が与えられ、各国から集った強豪選手らと脚を競いあうことができる舞台が用意されているというのも、うれしい。もちろん、風光明媚なニセコ周辺を満喫しつつ、レースに参加することもできるので、ある程度脚さえあれば、ロングライド派にとっても楽しめる大会だろう。

第3回ニセコクラシック
開催日:7月9日
開催場所:北海道ニセコ町



【7月】帰ってきたくなる、アットホームなライドイベント 走ってみっぺ南会津!

走ってみっぺ南会津!のハイライトの一つ屏風岩で記念撮影!走ってみっぺ南会津!のハイライトの一つ屏風岩で記念撮影!
福島県南会津市たかつえ地区で開催される穴場ロングライドイベントが、この走ってみっぺ南会津!だ。シクロワイアード編集部が初めて取材に訪ねてから3年目を迎えるものの、この大会はぜひ取材に行きたい!という部員が後を絶たない。隠れた人気大会(少なくとも編集部内では)なのだ。

次々に焼かれていくマトン次々に焼かれていくマトン 最後に出てくる坂がキツイのですが、ブリッツェンやブラ―ゼンの選手たちがサポートしてくれるので、女性も安心!最後に出てくる坂がキツイのですが、ブリッツェンやブラ―ゼンの選手たちがサポートしてくれるので、女性も安心! 一言でいえば雰囲気が良い、という点に尽きるのだけど、良い大会というのはまさにそういうものではないだろうか。毎年帰ってきたくなるような、アットホームさが本当に心地よいのだ。

コースは自然豊かな山の中にも関わらず、アップダウンが少ない走りやすさ重視のレイアウトだったり、エイドはエイドでボリュームたっぷりのマトン丼をはじめ、ほかのグルメライドと比べても頭一つ抜けているような内容だったり、いろんな魅力が詰まっている。

また、ぜひ前夜祭にも参加してみてほしい。地元の銘酒や珍味がこれでもか!といわんばかりに並べられた前夜祭は、この大会の雰囲気を凝縮したような居心地の良さ。料理もお酒も美味しいし、地元の人も優しいし、なんなら引っ越したくなるくらい、南会津の魅力を伝えてくれる、そんなイベントである。

走ってみっぺ南会津!
開催日:7月17日~18日
開催場所:福島県南会津市たかつえ地区



【7月】真夏の修善寺を走りつくす CSC 5時間耐久チームサイクルロードレース2016

参加者全員が参加する試走はチームメイトともにコースを1周できる貴重な機会参加者全員が参加する試走はチームメイトともにコースを1周できる貴重な機会
僅かな水だが何時間も走り続けているライダーにとっては恵みとなったようだ僅かな水だが何時間も走り続けているライダーにとっては恵みとなったようだ 真夏の修善寺、日本サイクルスポーツセンターで行われる耐久ロードレースがCSC5時間耐久チームサイクルロードレースだ。7月のど真ん中、18日に開催されるチームエンデューロなのだが、かなり過酷なレースが展開されることでも有名なレースとなっている。

まずは、コース。ツアー・オブ・ジャパンやJBCFのレースで数々の名勝負を生み出してきたサイクルスポーツセンターのコースはアップダウンに富んだもの、というよりアップダウンしかない。走りごたえという意味ではこれ以上ない名コースであるが、そこに追い打ちをかけるのが真夏の暑さである。走行時だけでなく、ピットでの暑さ対策もまたレースの一部といわれるほど、天候が勝負に影響する。

そんな過酷なレースだけに、勝利者へはなんと賞金が贈られるというのは嬉しいもの。なんと強化費として5万円が支給されるのだ。脚自慢の仲間たちを集めて、一攫千金で豪華な打ち上げを狙ってみてはいかがだろうか?そうそう、ちなみに

CSC 5時間耐久チームサイクルロードレース2016
開催日:7月18日
開催場所:静岡県伊豆市修善寺日本サイクルスポーツセンター



【7月】日本最大のMTBのお祭り シマノバイカーズフェスティバル

一斉にスタートしていく2&4時間エンデューロ一斉にスタートしていく2&4時間エンデューロ
長野県富士見パノラマにおいて開催されるMTBイベント、シマノバイカーズフェスティバル。日本が誇るコンポーネントブランドであるシマノが主催する総合MTBイベントとして、長い間人気を集めてきた大会だ。下火と言われて久しいMTB業界だが、シマノバイカーズに来ると「本当?」と思ってしまうような熱気がある。

XCレースからDHレースまでありとあらゆる種目、そしてオフロードからオンロードまで様々なコースが用意されたツーリング種目からなるシマノバイカーズ。仲間でわいわい耐久レースに出てもいいだろうし、MTB初心者ならガイド付きのツーリングに参加するのもとても楽しいはず。

テントを張って仲間の帰りを待つテントを張って仲間の帰りを待つ 林の中のコースを攻めていく林の中のコースを攻めていく

キングオブマウンテンの参加者たちキングオブマウンテンの参加者たち ジューシーな豚の丸焼きがふるまわれるジューシーな豚の丸焼きがふるまわれる


初心者から上級者までが一緒になって楽しめるMTBイベントがシマノバイカーズフェスティバルなのだ。もし、少しMTBに興味があって、買ってみたはいいもののどこを走ればいいかわかんない、という方がいればぜひ!シマノバイカーズフェスティバルに参加してみてほしい。きっと、MTBの楽しさが実感できるはずだ

シマノバイカーズフェスティバル
開催日:7月30日~31日
開催場所:長野県富士見パノラマリゾート



【8月】 夏を締めくくるロードバイク大運動会 シマノ鈴鹿ロロードレース

目玉種目である2時間エンデューロ 最後尾が出発するまで3分かかる目玉種目である2時間エンデューロ 最後尾が出発するまで3分かかる
バイカーズがMTBのお祭りなら、このシマノ鈴鹿はロードバイクの大運動会だ。夏休みの終わり、知らぬものとていない日本最高のサーキットである鈴鹿サーキットを舞台にのべ1万人を超えるサイクリストたちが集まり、速さを競い合うというのだから、楽しくないわけがない。

ロードレースや耐久レース、タイムトライアルなど、様々な種目が鈴鹿サーキットを舞台に繰り広げられる2日間。初心者からベテラン、はたまたプロ選手、子供からシニアまでありとあらゆる年齢、脚力のサイクリストが楽しく過ごすことができるように、細かくカテゴリ分けされている。

33回目を迎えたシマノ鈴鹿ロードレース33回目を迎えたシマノ鈴鹿ロードレース 5ステージスズカ チーム成績を大きく動かす第3ステージのチームTT5ステージスズカ チーム成績を大きく動かす第3ステージのチームTT


映画に出てきそうな多面モニターの前で、レース状況を把握する映画に出てきそうな多面モニターの前で、レース状況を把握する まるでサイクルショーのように立ち並ぶテントまるでサイクルショーのように立ち並ぶテント


また、参加者が笑顔で帰れるように、というスローガンのもと、徹底した安全対策が施されていることもシマノ鈴鹿ロードの大きな特徴だ。安全対策についてはこちらの記事に詳しくレポートしているため、詳細は割愛するが、とにかく定量的なアプローチでもって、参加者の安全を確保しているシマノ鈴鹿の取り組みは、他のレースイベントにとっても参考になりそうだ。

多くの出展ブースが集まるのもシマノ鈴鹿の魅力。今年は新型デュラエースを装着した完成車を展示するブースもちらほらと見受けられ、ブースエリアも大きく盛り上がっていた。レースに試乗に観戦に、充実した2日間を約束するシマノ鈴鹿ロード。ロードバイクを嗜むならば一度は出てみたほうがいい、そんなイベントであることは間違いない。

シマノ鈴鹿ロードレース2016
開催日:8月20日~21日
開催場所:三重県鈴鹿市鈴鹿サーキット
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の画像 エスケープ 2014年全日本選手権ロードレース
投稿者: 佐藤 喬
出版社: 辰巳出版 (2015)
装丁: 単行本(ソフトカバー), 192 ページ
の画像 MTB日和 Vol.26 (タツミムック)
投稿者:
出版社: 辰巳出版 (2016)
装丁: ムック, 112 ページ
の画像 栗村修のそこが知りたい! ロードバイクトレーニング
投稿者: 栗村 修
出版社: 洋泉社 (2016)
装丁: 単行本(ソフトカバー), 191 ページ