国内でも貴重なアマチュア向けのワンウェイ公道レースとして、注目を集めるニセコクラシックが今年も7月9日(日)に開催される。UCIグランフォンドシリーズとしても2年目を迎え、世界中から強豪達が集まるインターナショナルな大会を紹介しよう。



UCIグランフォンドシリーズとして2年目に突入した 第4回ニセコクラシック2017UCIグランフォンドシリーズとして2年目に突入した 第4回ニセコクラシック2017 photo:Hideaki TAKAGI
ニセコを発着するワンウェイの公道レースだニセコを発着するワンウェイの公道レースだ photo:Hideaki TAKAGI国内では貴重な公道を使用したラインレース国内では貴重な公道を使用したラインレース photo:Hideaki TAKAGI


ニセコクラシックレース2017

審判車を先頭にパレード走行が始まる審判車を先頭にパレード走行が始まる 雨上がりに立ちこめる草いきれのなかを駆け抜ける雨上がりに立ちこめる草いきれのなかを駆け抜ける ニセコの魅力ある自然資源および地域資源を活用したスポーツツーリズムの一環として実施される「ニセコクラシックレース」。日本において公道を使用したラインレースは数少なく、その上ホビーレーサーが参加出来る大会となれば、その数はさらに少なくなる。

そんな日本のロードレースを取り巻く環境もあり、北海道の雄大な自然の中を走る「ニセコクラシック」は2014年に初開催以降,、高い人気を博している。去年からは「UCIグランフォンド・ワールドシリーズ」の1大会として認定を受け、シリーズ戦のひとつに組み入れられた。

UCIグランフォンドワールドシリーズ

アマチュア選手たちによる先頭集団はまるでロードレース同様の戦いだアマチュア選手たちによる先頭集団はまるでロードレース同様の戦いだ (c)sportogaf.com/UCIゼッケンプレートにもUCIの文字が躍るゼッケンプレートにもUCIの文字が躍る UCIグランフォンドワールドシリーズとはUCI公認のもと開催されるホビーレーサーの世界シリーズ戦だ。2017年は世界各地で19の予選と決勝レースが予定されており、各レース上位25%の選手は、8月24、25日にフランス アルビで行われるアマチュアロード・ワールドチャンピオンシップへの出場権を獲得できる。

UCIグランフォンド・ワールドシリーズはヨーロッパやアメリカ、アフリカ、オーストラリアでは非常に大きな知名度を誇るシリーズであり、アマチュアレーサーにとってはまさに世界最高峰のレースシリーズとなる。今年は認定2年目となり、日本中からはもちろん、ワールドチャンピオンシップへの出場権を求めて、海外からの参加者も去年以上に増えることが予想される。

ニセコについて

日本屈指のスノーリゾートとして国内外に名高いニセコ。冬になるとそのシャンパンパウダースノーとまっさらなゲレンデに魅せられたスキーヤーやスノーボーダーが世界中から訪れる人気の観光地だ。ニセコは夏の保養地としても魅力的で、日本の他の地域に比べ湿度が低く、本州からの旅行客にも人気がある。

北海道らしい自然の中を走る北海道らしい自然の中を走る
コース

140kmコースマップ140kmコースマップ 自然豊かでダイナミックな地形に描かれたコースは140kmと70kmの2つ。140kmコースのスタート/フィニッシュ地点は羊蹄山とニセコアンヌプリの間に挟まれた「グランヒラフスキー場」。スタートからアップダウンを繰り返し、北海道最高KOMであるニセコパノラマラインを越えた後、日本海まで一気に下降。レース後半もフィニッシュまでに三度のアップダウンを繰り返し、獲得標高は2362mを越える本格的な山岳コースとなっている

一方の70kmコースは、長い間日本の一級河川のなかで最も水質が高いと評価されてきた尻別川沿いの蘭越町「ランラン公園」をスタート地点とする。140kmコースからニセコパノラマラインを省いたコースとなっており、獲得標高は1125mと、比較的走りやすい設定となっている。とはいえ、めまぐるしくアップダウンが現れるので、地力が問われることに違いはないだろう。

本番のレースだけでない、前日には羊蹄山を一周するファンライドや前夜祭も

レース前日となる7月9日にはメイン会場となるグランヒラフスキー場ウェルカムセンターをベースに、ニセコや自転車に関する様々な催しを行う。ゲストライダーの三船雅彦氏らによるトークショーや、国内外・大手メーカーによる体感・販売ブースやメカニックコーナーといった自転車に関する出展が行われる予定だ。

前夜祭を締めくくる大輪の花火前夜祭を締めくくる大輪の花火 photo:Hideaki TAKAGI様々なブースが立ち並ぶメイン会場様々なブースが立ち並ぶメイン会場 北海道名物のスープカレー北海道名物のスープカレー


そして、今年の大きな取り組みとして、羊蹄山を一周する「羊蹄山一周ファンライド」が開催される。北海道の富士山としも呼ばれる優美かつ雄大な山容を誇る羊蹄山をぐるり一周する全長58kmのサイクリングだ。このコースは初心者から上級者まで誰もが楽しめるイージーな設定となっている。

しかし、地平線まで果てしなく続く道、360°広がる大草原など、北海道ニセコでしか味わえないプレミアムな体験をもたらしてくれるコースでもある。シャカリキに走らざるを得ない本レースとは違った楽しみ方が出来るサイクリングとなるはずだ。申込みはスポーツエントリーから行うことが出来る。



現在参加者を募集中!締め切りは6月18日まで

ニセコクラシックは現在参加者を募集中だ。エントリー方法はスポーツエントリー、FAX(0120-37-8434)、電話(0570-550-846)の3通りとなる。

UCIグランフォンド・ワールドシリーズとしての同大会に参加するには、UCI加盟国のナショナル連盟ライセンス(日本ではJCFライセンス)が必要となるが、臨時ライセンス取得により参加することもできる。大会参加料には臨時ライセンス料が含まれており、ライセンスを持っていない方も自動的に登録されるため安心だ。既にJCF登録を済ませている方は、特別割引が適用される。



第4回ニセコクラシック
主催:一般社団法人北海道イベンツ
主管:日本自転車競技連盟 北海道自転車競技連盟 ニセコクラシック実行委員会
開催地:北海道ニセコ山系/倶知安町・共和町・蘭越町・ニセコ町
日時:2017年7月8日、9日(以下、日程参照)
参加者区分:140kmロードレース、70kmロードレース、70kmレディースレース
表彰:各年齢カテゴリー別上位3位まで、距離別総合上位3位まで表彰
参加料:140km…14,000円 70km…12,000円 ※JCF競技登録者は1,000円割引
定員:1000人(予定)
申込期限:定員になり次第、締め切る。定員に達しない場合も6月18日 (日)に締め切る
申込方法:スポーツエントリー、FAX(0120-37-8434)、または電話(0570-550-846)平日10:00~17:30まで

表彰区分
140km
男子19~34 35~39 40~44 45~49才
70km
男子50~54 55~59 60~64 65才以上
女子19~34 35~39 40~44 45~49 50~54 55~59 60~64 65才以上
※各年齢別上位3位まで表彰。各年齢別スタート時のライダー総数より25%の者は世界選手権チャンピオンレース出場権を得る事ができます。

日程・タイムテーブル
2017年 7月8日(土)
ひらふスキー場
受付・ライセンスコントロール 9:00~15:00
70km参加者自転車預かり 9:00~15:00
ライダーズミーティング 15:00~15:50

2017年 7月9日(日)
140kmロードレース/ひらふスキー場
ひらふスキー場集合
集合 5:20~5:50
選手召集・出走登録 5:50~6:20
開会式 6:20~6:35
競技開始 6:50(雨天決行) ~ 競技終了12:00(予定)
表彰式・アフターパーティ 12:00~(予定)

70kmロードレース/ひらふスキー場→蘭越ランラン公園
※70km参加者のシャトルバスは出発時のみとなります。フィニッシュ後の送迎はございません。ひらふスキー場内バス停留所集合後、蘭越ランラン公園までシャトルバスを運行。
集合・順次シャトルバス出発 5:00~ 5:30
到着・自転車引き渡し 6:00~7:30
選手召集・出走登録 7:30~8:00
開会式 8:00~8:15
競技開始 8:20(雨天決行) ~ 競技終了12:00(予定)
表彰式・アフターパーティ 12:00~(予定)