オーストラリアを拠点とするサイクルアクセサリーブランドのKnog(ノグ)。高照度ライトやGPSサイクルコンピューターなどで混みあうハンドルまわりにもスマートに取り付けでき、美しい音色を持つ新基軸のベル「Oi(オイ)」が登場した。



ノグ Oiノグ Oi
「世の中にありふれた退屈なものではなく、購入者がワクワクするようなプロダクトを」というコンセプトのもとに、他にはない画期的なデザインのサイクルアクセサリーを展開するノグ。「Frog」というLEDライトをヒットさせ、サイクルアクセサリー業界にシリコン素材を広めたトレンドメーカーとも言うべき同社が、今回着目したのが「ベル」である。

ノグのヒューゴ・デヴィッドソンCEOノグのヒューゴ・デヴィッドソンCEO 日本では、道路交通法第71条で警音器(ベル)を自転車に装着することを義務づけられている。しかし、愛車に似合うデザインのベルがなかなか見つからないというサイクリストは多いだろう。

スポーツバイクのスマートなルックスにはそぐわない野暮なデザインや、サイクルコンピューターやライトと干渉するために取り付けるスペースが少ないことが、ベルを敬遠する主な理由に挙げられる。そういった問題点を解決すると同時に、美しい音色を追求したノグのベルが「Oi」だ。

「Oi」の特徴は、実際に警音を発する振動部が幅1.5cmほどのC型のアルミ板とされたこと。このC型デザインによって、大幅な小型化を実現している。素材の加工には、ノグが得意とするCNC切削を採用。プロトタイプでは、表面を平滑としていたが、製品版にはわずかにRを設けることで、よりスタイリッシュなルックスへと完成度を高めた。

Oiのデザイン案Oiのデザイン案 (c)knog.com.au製品化に至るまでには多くのプロトタイプが検討された製品化に至るまでには多くのプロトタイプが検討された (c)ダイアテック


ノグ社CEOのヒューゴ・デヴィッドソン氏によると、振動部の素材を選定する際には、銅、すず、鉄、チタン、アルミ合金など、様々な金属を検討し、その中で最も音色が良かったのがアルミ合金だったとのこと。加えて、音への影響が大きかったというアルミのアルマイト工程については、何度も試作を重ねて実際の製造工程を決定したという。

実際に「Oi」を鳴らしてみると、日本人にとっては馴染みやすい音が周囲に響き渡る。仏具にも似た、凛としたような印象だ。また、振動部のC型デザインによって音量に方向性を持たせたことも特徴の1つ。進行方向と比較して、横方向への音量がやや小さくなっている。

振動部はアルミ合金製。表面には緩やかなRが設けられている振動部はアルミ合金製。表面には緩やかなRが設けられている ベース部にはケーブル用のトンネルを設けており、ドロップハンドルへの取り付けも容易だベース部にはケーブル用のトンネルを設けており、ドロップハンドルへの取り付けも容易だ

SMALLとLARGEの2サイズを用意するSMALLとLARGEの2サイズを用意する クラシカルなロードバイクにもピッタリクラシカルなロードバイクにもピッタリ


ベース部や、振動部を叩くハンマーは高強度な樹脂製。ベース部には、ケーブルとの干渉を防ぐトンネルが設けられており、ドロップハンドルにも無理なく取り付け可能だ。取り付け作業はライトの要領で行うことができ、唯一必要となるアーレンキーも同梱されている。バーテープを剥がしたり、グリップを取り外したりする必要はない。

サイズは取り付け部の直径別に、Small(22.2mm)とLarge(31.8mm)という2種類をラインアップ。Largeサイズについては、26mm、25.4mm、23.2mm(シム併用)の各ハンドル径にも対応する。カラーはBLACK 、SILVER、BRASS、COPPERの4種類をラインアップ。もちろん、いずれのカラーもアルミ製だ。



宣伝と開発費の調達を兼ねたクラウドファウンディングでは、全世界から2万人の資金提供があったことからもわかる通り、非常に高い注目を集めている「Oi」。価格は2,300円(税抜)で、国内では9月下旬の販売を予定している。取り扱いはダイアテック。



ノグ Oi
素 材:アルミ合金、樹脂
サイズ(内径):Large(31.8mm)、Small(22.2mm)
※26mm、25.4mm、23.2mm(シム併用)の各ハンドル径にも対応
カラー:BLACK 、SILVER、BRASS、COPPER
価 格:2,300円(税抜)
デリバリー開始予定:2016年9月より

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