ツアー・オブ・カリフォルニアのエタップに参加した「ちゅなどん」こと石井美穂さん。大会参加前にカリフォルニアを自転車で走ったレポートの2日目をお届けします。



さて、肩慣らしも兼ねた1日目に続き、2日目です。今日はマリーナ・デル・レイを出発して、一路南へ向かいます。

今日はマリーナ・デル・レイを出発今日はマリーナ・デル・レイを出発
朝は曇っていることが多いロサンゼルス。どんよりとした空、肌寒いけれど、これはお昼が近くなるにつれて晴れてくるのだそう。それがこのあたりのお天気の特徴なのだそうです。なので、安心してスタート!

目的地は地元のサイクリストが練習コースにも使っているという小高い丘、パロス・バーデス。
そこまでは昨日同様に、ビーチ沿いの自転車道「Pacific Coast Bike Route」と「South Bay Bike Path」をメインに使います。

大きな灯台がありました大きな灯台がありました 安全な自転車道として指定されているルート安全な自転車道として指定されているルート 車道から自転車道への入り口には緑に自転車のイラストが描かれたBIKE ROUTEという標識の下に矢印が描かれていることが多いです。矢印の方向へ行くと自転車道に入ることができます。

自転車道に入ってしまえばこのエリアでは車道とまったく違うルートで自転車道が敷かれていますから、迷うことなく一本道で南を目指します。

これはもっとも安全なルートとして推奨されるものなので、もちろん、練習モードでさっさと移動したい方はこれにほぼ並行して走っている車道で行くもよし。この周辺、地図を見る限りでは一本道、というわけではなさそうなので、走りやすそうな道を乗り換えながら行くとよいと思います。

車道を走っていると緑のBIKE ROUTEという標識と白のBIKE LANEという二種類の自転車のイラストが入った標識を多く見かけます。このふたつの違いですが、L.A.Metro(http://www.ridethecity.com/la#)で比較的安全な自転車道として指定されているルートには緑のBIKE ROUTEの標識、自転車道ではないけれど、自転車が走れる車線が用意されている部分に白のBIKE LANEの標識があるようです。この二つが重なる区間も当然あって、そこでは両方の標識を見ることができます。

これともう一つBIKE PATHというのがあって、これが完全に分離された自転車専用道、ということになるようです。海沿いの自転車道はこちらになりますね。

真っ白で広い広い砂浜。ビーチサイドを走っていると、それだけでなんともハイ!な気分になりますねぇ。これこそがカリフォルニア効果でしょう。まちがいなく。空もだんだん雲が取れてきて青空が広がってきました。海は空の青を映して真っ青です。ロサンゼルス国際空港が近く、3分おきくらいに上空を飛行機が飛んでいきます。

真っ白で広い広い砂浜。真っ白で広い広い砂浜。 3分おきくらいに上空を飛行機が飛んでいきます3分おきくらいに上空を飛行機が飛んでいきます


マリーナ・デル・レイからほぼ20kmの区間はずっと自転車道を走るのですが、この自転車道の途中、13km地点にまるでエイドステーションのようにカフェがありました。ちゃんとバイクラックがあって、トイレも完備です。このビーチには私が普段よく過ごす湘南とは違って、食べ物を狙う鳶(トンビ)はいないので、上空を気にせず、ゆったりとした気持ちで休憩することができそうです。いいですね。こんなとこに座っちゃったらしばらく動けなくなりそう……。

マンハッタンビーチではすこし海沿いを離れて、街へ。海から一段高くなったところにある街並みはきれいに碁盤の目です。あれっ?マンハッタンってニューヨークじゃなかったっけ?とひとり密かにこんがらがってましたちゅなどんです。ここはロサンゼルスのマンハッタンビーチです。お間違いなく。

ちょっと喉が渇いたので冷たい飲み物を…かの地ではスポーツイベントのスポンサーでおなじみらしいジャンバジュースというフレッシュジュースのお店でスムージーを。正直、スムージー飲むほど暑くなかったんだけど、ゆっくり時間かけていただきました。美味しかったです。

13km地点にあるカフェにて13km地点にあるカフェにて ありとあらゆる多肉植物が庭先を彩っていますありとあらゆる多肉植物が庭先を彩っています


街の中、路肩の植え込みには立派な多肉植物が育っています。これ、写真で見るとそうでもないけど近くで見るとけっこうな迫力…さすがアメリカ。育ちがいいのは気候と土壌のせいなのかしら、と聞いてみましたらーーー雨があまり降らないカリフォルニアでは、管理に水を大量に使う芝生から、これらの水をあまり必要としない多肉植物への植え替えを推進するために補助金がでているそう。

なるほどー。そういうわけですか。これは民家でも同じらしく、それを聞いて住宅地を見ていると、ほんとにありとあらゆる多肉植物が庭先を彩っています。オブジェのようで見ていて楽しい。日本ではあまりこういうのは見たことないですね。湿気多すぎて腐っちゃうのかもね。

再びビーチサイドを走って移動。レドンドビーチにはフィッシャーマンズワーフがあります。駐車場の中を自転車道が通るという面白いレイアウト。この下には鮮魚の販売コーナーがあるんです。

全体的に、少し寂れた感がある観光スポットだけれど、のんびりしていて悪くない。一番奥には釣りができる桟橋があるのだけれど、釣れても食べてはいけない魚のポスターが貼ってありました。なんで食べちゃいけないのかは謎のまま。

駐車場の中を自転車道が通るという面白いレイアウト駐車場の中を自転車道が通るという面白いレイアウト この下には鮮魚の販売コーナーがありますこの下には鮮魚の販売コーナーがあります

屋根の上にはサギのような鳥が屋根の上にはサギのような鳥が バイクを降りてくださいの看板バイクを降りてくださいの看板


「ここでは自転車を降りて押してください」の標識。これがあるところではみなさん、もれなく自転車を降りて押し歩いています。ちょうどフィッシャーマンズワーフの入り口にありました。気をつけましょうね。

さて、ここからがどうやらパロス・バーデスになる様子。地元のサイクリストが練習コースにしているという小高い丘の上の住宅地です。住宅地、とは言っても、道路は広く、家の敷地も広大…ここはかなりの高級住宅地だと思います。見ればわかりますそんなことくらい、というほど一目瞭然の美しさ。

美しい太平洋が広がるカリフォルニア美しい太平洋が広がるカリフォルニア
ここからは地元のサイクリストをゲストにお迎えしました。沖縄とトーランスを行き来しているサイクリスト、ジョージさんです。それとご紹介が遅れましたが、オレンジカウンティ在住のトライアスリート、マサさんは今回カリフォルニア観光局のご担当として案内をしてくださっています。

じんわりと脚にくるダラ坂が続きます。さっきまですぐそこにあった海はみるみるうちに眼下のものに。
すっかり雲ひとつない空が広がって、陽射しが肌を焼きます。日焼け止めは必須ですよ。塗り直しこそしないものの、ちゅなどんも朝から抜かりなく厚塗りしています。

道幅が広く、走りやすい!道幅が広く、走りやすい! 地元のサイクリストが練習コースにしているという小高い丘の上の住宅地地元のサイクリストが練習コースにしているという小高い丘の上の住宅地


雨があまり降らないカリフォルニア。道路脇では普通にサボテンが自生していたりします。そして草は枯れ気味。なるほど。緑があるのは全て人の手で管理されているもののようですね。これは水にお金がかかる、というのも納得だ。

この日は平日でしたが、やはり数名の練習風のサイクリストに数名出会いました。私たちは途中で折り返しましたが、ここは周回コースが取れるそうなので、しっかり走り込みたい方はぜひぐるっとまわっちゃってください。

この日のランチはタイ料理になりました。バイクはテラス席に直接持って入ります。特にバイクラックがあるわけでもなかったので壁に立てかけて。お店の人に声をかけると大抵OKで、ダメとは言われなさそうです。さすがカリフォルニア。

海の見えるシーサイドカフェへ海の見えるシーサイドカフェへ この日のランチはタイ料理にこの日のランチはタイ料理に


外で食事をしていると、小鳥が近づいてきます。わたしたちが食べてるものを横から持っていくようなことはないのですが、椅子の背もたれに止まってこっちを見ているのが妙にかわいらしい。

食後のコーヒーはちょっと移動してバンガロウズ・テレーニアのフロント棟にあるコーヒーショップ、シービーンズへ。

えらく立派なホテルのエントランス風なのですが、このコーヒー屋さんはオープンテラスなのでジャージでもOK!大きな木の下のテーブルでゆったりコーヒーをいただくことができます。日本のあの「逃げられない暑さ」を知る私にはにわかに信じ難かったのですが、この地では陽射しを遮る木陰がある、というだけで十分快適に過ごすことができるのです。

バンガロウズ・テレーニアのフロント棟へバンガロウズ・テレーニアのフロント棟へ コーヒーショップ、シービーンズはオープンテラスなのでジャージでもOK!コーヒーショップ、シービーンズはオープンテラスなのでジャージでもOK!

日本の有名芸能人やスポーツ選手が結婚式をしたというガラスの教会日本の有名芸能人やスポーツ選手が結婚式をしたというガラスの教会 帰り道は車に積み込んで!帰り道は車に積み込んで!


あと少し走って、戻りましょう。と帰り道に案内されたのがこのガラスの教会。日本の有名芸能人やスポーツ選手が結婚式をしたそうです。知らんけど(興味はあまりない笑)。

ということで、本日も無事終了!
66km 750m UPでした。



ちゅなどんちゅなどん ちゅなどん プロフィール
自転車好きが高じて一時期飽きるほど自転車に乗り、とうとう自転車に"乗る理由"がなくなってハンドメイドサイクルキャップを制作販売、自走納品する『自作自演型サイクリスト』。

その傍ら、あるときはサイクリングイベント会社で、あるときは自ら企画するイベントでアテンドライドしています。持ち味はよく通る声と年の功からにじみ出る安定感。 サイクルウェアブランドRaphaアンバサダー。ハマっ子歴17年。関西弁ネイティブ。

取材協力 カリフォルニア観光局
http://www.visitcalifornia.com/jp
Amazon.co.jp

カリフォルニア [DVD]

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
¥ 1,561

カリフォルニアばあさんの料理帖

毎日コミュニケーションズ
¥384

最新ニュース(全ジャンル)