チームスコットの松本駿選手が主催する、小規模ながら本格的なMTBクロスカントリーレース「富士見ダートクリテリウム」を紹介する。長野県の富士見パノラマにて開催されるゲーム感覚の気軽なトレーニングレースだ。



エキスパートクラスはトップライダーもこぞって参戦。そしてリラックスモードだエキスパートクラスはトップライダーもこぞって参戦。そしてリラックスモードだ photo:Makoto.AYANO
通称「富士見DC」あるいは「ダートクリテ」は、日本のMTBクロスカントリーのパイオニア的存在の「マシュン」こと松本駿選手がホームエリアである富士見パノラマスキー場で開催しているクロスカントリーイベント。年間5戦程度を開催し、当日までのエントリーで気軽に出場できるトレーニングレースとして人気を博している。CJシリーズに出るようなトップライダーから熱心なキッズまで、レース派のライダーたちが集まってくる。

富士見パノラマスキー場の駐車場がスタート&ゴールのメイン会場だ富士見パノラマスキー場の駐車場がスタート&ゴールのメイン会場だ photo:Makoto.AYANOチームスコットの松本駿選手チームスコットの松本駿選手 photo:Makoto.AYANO


富士見パノラマは松本選手のホームグラウンド。コースと周辺フィールドを知り尽くした中で松本選手自身が設計を行ったコースは、楽しく走りながらも自然とテクニック向上に結びつくようなレイアウトだ。開催の度にコースレイアウト等も変更され、シーズンを通して楽しめるイベントになっている。ここで紹介する写真とシーンは2016シーズンの第1戦のもの。

スタートすぐの上りセクションで集団はバラけるスタートすぐの上りセクションで集団はバラける photo:Makoto.AYANOショートカットを使いジグザグセクションで前に出た松本駿(チーム・スコット)ショートカットを使いジグザグセクションで前に出た松本駿(チーム・スコット) photo:Makoto.AYANO


コースはCJシリーズなどで使用されるXCコースの一部を使用するが、ゲレンデなどの区間はカットされ、変化あるセクションが凝縮されたショート版になる。

斜面を活かし、ジグザグに設定されたコースは上りといえど連続したスムーズなハンドルさばきを要求される。単調なセクションは皆無で、短い時間で追い込むシクロクロスのような走り方が要求される。

唐松林を行くジグザグ上りセクション唐松林を行くジグザグ上りセクション photo:Makoto.AYANO
レース形式は、予選1回、決勝1回での2ヒート制。各カテゴリーのレベルに応じて走る時間が設定され、着順とファーストラップ賞(予選時)を競うクリテリウムレースだ。

決勝レースではショートカットループを好きなタイミングで1回のみ使用することがOKというルールもある。50mほどのワープが可能で、他の選手と競りあっているときに一気に差をつける(詰める)ことができるのだ。しかし圧倒的にトップを走る選手にはショートカットが認められないなど、レースを盛り上げる独自の工夫がある。

八ヶ岳を横目にスタートするエキスパートクラス八ヶ岳を横目にスタートするエキスパートクラス photo:Makoto.AYANOバームの連続するYBPセクションは縦の動きが要求されるバームの連続するYBPセクションは縦の動きが要求される photo:Makoto.AYANO


実質のレース時間は上位クラスのエキスパートでも20〜30分、中級のスポーツクラスで15〜25分などになるよう設定されているのもシクロクロス的だ。コースに休めるところがほとんど無いので、高負荷で走り続けることになる。

イベントの雰囲気は何ともアットホーム。受付業務は松本選手一家が総出で行い、申し出たボランティアさんが手伝うという文字通りの手作りスタイルだ。参加費は大人が3,000円、小学生が1,500円(前日の昼以降から当日エントリー扱いで500円増)。そして前日の会場設営準備を手伝うと参加費は1,000円引きとなる。レース後も走り終わった皆でコーステープやテントの撤収などを手伝いあう。

キッズの優勝シーンはこんなに本格的キッズの優勝シーンはこんなに本格的 photo:Makoto.AYANOエキスパートクラスの表彰台はCJシリーズのようだエキスパートクラスの表彰台はCJシリーズのようだ photo:Makoto.AYANO


手作りレースであっても各協賛スポンサー提供の商品は多く用意され、じゃんけん大会なども盛り上がる。慣れた参加者は他のレースでゲットした賞品を還元して提供者にもなるなど、まさにエコなリサイクルが成り立っているのだ。そしてエキスパートには優勝賞金8,000円、以下5位までに賞金が授与される。ファーストラップ賞も1,000円だ。

下位クラス入賞者にも豪華賞品が授与される下位クラス入賞者にも豪華賞品が授与される photo:Makoto.AYANOジャンケン大会ではスポンサー提供の賞品がたくさんジャンケン大会ではスポンサー提供の賞品がたくさん photo:Makoto.AYANO


2レースで走り応え十分だが、ダートクリテが終わった後に富士見パノラマの常設コースを楽しんでいく人もいる。まさに草レーススタイルで気軽に楽しむことができるのだ。


松本駿さん 「ゲーム感覚で気軽に楽しめるイベントにしたい」

富士見ダートクリテリウムのコース図富士見ダートクリテリウムのコース図 photo:Makoto.AYANO「XCレースを気軽に皆で楽しもう」をモットーに、2011年から開催をはじめて今年で5年目になります。トップライダーから底辺のライダーまで楽しめるというコンセプトながら、トップレーサーの人でもレース内容を求められるように、接戦になるよう、競ることができるコースや時間設定にしています。ショートカットできるのもその工夫の一つです。皆がレースを楽しいねと感じてくれるようにしたいんです。

ゼッケンプレートは手作り感いっぱいだゼッケンプレートは手作り感いっぱいだ photo:Makoto.AYANOアイデアとしてはアメリカのNORBAやUSカップなどのショートトラックレースを参考にしています。短い2回のレースにしてゲーム性を持たせ、リザルトを意識して走ってもらいます。短くて強度が高いぶん、コース設定は難しすぎず、単調になり過ぎないようにしています。自分のトレーニングにもなるように(笑)。

気軽に出れるように運営は簡素に。エントリーフィーも安くなるようにしています。でも賞金は出してトップライダーには少しでも活動費の足しにしてもらう。カテゴリー設定は無いので、どのクラスにでも出ることができます。調子に応じて練習と捉えてもらっても、上位にチャレンジしてもらってもOKです。

コース撤収などを参加者の皆さんに手伝ってもらうのも、レースの運営や裏方の大変さについても理解が深まるのでいいことだと思います。気軽に参加できて当日もエントリーできる。アバウトさを含めてダートクリテのの良さと思っていただければ。トップライダーもここでは緊張していませんから、フレンドリーに交流できて接点を持ってもらえるのもいいところです。

[img_assist|nid=201190|title=ダートクリテリウム恒例、レース後の皆での記念撮影|desc=photo:Makoto.AYANO|link=node|align=|width=730|height=]

富士見ダートクリテリウム今後の予定

第4戦 7月10日
第5戦 9月4日

■カテゴリー
エキスパート
エキスパートエイジクラス
スポーツ
スポーツエイジクラス
ビギナー
ビギナーエイジクラス
キッズA(高学年)
キッズB(小学3年生以下)
(エイジ別は各クラス混走で1位のみ表彰)

■参加費
大人3,000円、 小学生1,500円
(前日の12:00以降から当日エントリー扱いで500円増)

■通常時のスケジュール
8:00 〜 8:30 受付
8:00 〜 9:00 試走
9:00〜 9:15 ライダーズミーティング
9:30〜9:50 エキスパート第1ヒート 15分+1周
10 :00〜10:20 ビギナー/スポーツ第1ヒート 2周
10:30〜10:50キッズA&キッズB 第1ヒート 2周
11:00〜11:20 エキスパート第2ヒート 15分+1周
11:30〜11:50 ビギナー/スポーツ第2ヒート 10分+1周
12:00〜12:20 キッズA(高学年)&キッズB(低学年) 第1ヒート 3周
12:30〜13:00 エキスパート決勝 20分+2周
13:20〜 表彰/ジャンケン大会

会場:富士見パノラマリゾート
主催:富士見DC実行委員会(ご参加や見学者の皆様)

■申込方法
申し込みは以下のホームページから可能。webエントリーを行い、参加費を当日受付で支払うことができる。

photo&text:Makoto.AYANO

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