ポートメッセなごやを貸し切って開催された、深谷産業の展示会「FUKAYA CYCLE FAIR」をレポート。60を超えるブランドから、注目の新製品がずらりと並んだ国内最大規模の展示会となりました。



サイクルモードかと見紛うほどの規模で展示されたエディメルクスブースサイクルモードかと見紛うほどの規模で展示されたエディメルクスブース
ミドルグレードに登場した「mourenx69」と「sanremo76」は注目の存在ミドルグレードに登場した「mourenx69」と「sanremo76」は注目の存在 エディ・メルクス氏の70歳を記念した限定モデル「eddy70」。豪華なハンドメイドフレームの完成車だエディ・メルクス氏の70歳を記念した限定モデル「eddy70」。豪華なハンドメイドフレームの完成車だ


国内最大規模を誇る自転車総合商社、深谷産業。その設立は1911年、明治44年にまで遡る。明治44年といえば日米通商航海条約が調印され、メキシコでは革命が起こった年だ。そんな中、名古屋市中区で「深谷商店」として自転車商社として創業し、戦前にはオリジナルの自転車を、戦後にはモペットバイクなどの製造も手がけつつ、エディメルクスをはじめとする海外ブランドの取り扱いを増やしてきた。

現在深谷産業が扱うブランドはおよそ60弱。ツーリング車のDAVOS、ロードレーサーのGHISALLOといったオリジナルバイクを筆頭に、専売として扱うミノウラのトレーニングマシン、パーツ、アクセサリー、グッズ、ウェア、サプリメントまでと非常に幅広く、多岐に渡る。

シマノやシディ、パナレーサーやIRCといったビッグブランドをはじめ、ホワイトインダストリーやマイクロシフトといったマニアックブランド、さらにはNITTO、ソーヨー、MKS、加島サドルという競輪選手御用達ブランドまで、様々なジャンルを網羅して余りあるラインナップが揃っているのだ。

ヨハン・ムセーウが2002年のパリ〜ルーベで優勝した際に使った実車ヨハン・ムセーウが2002年のパリ〜ルーベで優勝した際に使った実車 Lotto-Domo時代のアクセル・メルクスが使った実車Lotto-Domo時代のアクセル・メルクスが使った実車

ダウンチューブには落車でついた深い傷跡が残るダウンチューブには落車でついた深い傷跡が残る ヨハン・ムセーウのバイクだった証ヨハン・ムセーウのバイクだった証


深谷産業代表取締役の近藤正勝氏深谷産業代表取締役の近藤正勝氏 50回目を迎えた「FUKAYA CYCLE FAIR」。会場のいたる場所には「感謝」という文字が躍る50回目を迎えた「FUKAYA CYCLE FAIR」。会場のいたる場所には「感謝」という文字が躍る そんな深谷産業の2016展示会が行われたのがポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)。「名古屋サイクルトレンド」でも使われる巨大なイベントホールを丸々貸し切って開催され、一企業でのショップ向け展示会としては、過去に例を見ないほど大規模なものとなった。

それというもの、今回の「FUKAYA CYCLE FAIR」は50回目のという節目であったため。そのため会場のいたる場所には「感謝」という文字が躍る。「50年間もサイクルフェアーをやってこれたのは、やはりメーカー、ショップ、そしてユーザーの皆さんあってこそです。いつもより、もっとゆったりと商品を見て頂きたかったため、こうした形にしました」と言うのは、代表取締役の近藤正勝氏だ。

深谷産業が担うのは製品の取り扱いだけでなく、イベントの開催も。内灘サイクルロードレースや、渥美半島ぐる輪サイクリングといったロングライドも主催しており、「内灘ロード」は30年以上にも渡り、東海のホビーレーサーの定番イベントとして愛されている大会だ。

それも全て、自転車を楽しむ方の裾野を広げたいから、と近藤代表。「どちらの大会も長く続けていることは本当にありがたい。楽しいと思って頂けているからこそですし、製品の販売でも同じです。“深谷だったら面白いものがあるはず”そう思っていただけるような企業を目指していきたいですね」。

新たに取り扱いを開始するラテックス製のシューズカバー「veloToze(ヴェロトーゼ)」新たに取り扱いを開始するラテックス製のシューズカバー「veloToze(ヴェロトーゼ)」 バックパックを制作する「USWE(ユースウィー)」。クロスしたバンドが高いフィット感を生むというバックパックを制作する「USWE(ユースウィー)」。クロスしたバンドが高いフィット感を生むという


さて、今回の展示会で最も注目を集めていたのは、サイクルモード顔負けの規模で展示されたエディメルクス(2016モデルのダイジェストレポートはこちら)。以前よりもぐっと車種を増やしたことで、上級者向けのコアさをやや薄め、よりフレンドリーで魅力的なラインナップになった。

ブース中央に据えられ、圧倒的な気品を放つ限定チタンモデル「eddy70」を筆頭に、「mourenx69」や「sanremo76」など、ミドルグレードの新モデルは注目の存在。グラベルロードの「strasbourg71」やシクロクロスの「eeklo70」といったオフロード車はエディ・メルクス氏のイメージが薄いが、1970年当時、シクロクロスデビュー戦だったメルクス氏がCX世界選手権6連覇を飾るエリック・デフラミンクを破ったという逸話も残っている。

そしてLotto-Domo時代のアクセル・メルクスのバイクと、ヨハン・ムセーウが2002年のパリ〜ルーベで優勝した際に使った実車も展示があった。ムセーウのバイクには落車によるダメージがあったり、専用ゼッケンホルダーが装着されたりと、オールドファンにとっては涙モノだ。ちなみにこの2台は深谷産業が保管しているそう。

IRCの山田浩志さんが持つのは新登場のフォーミュラプロと、チューブレス専用の瞬間パンク修理剤、ファストリボーンIRCの山田浩志さんが持つのは新登場のフォーミュラプロと、チューブレス専用の瞬間パンク修理剤、ファストリボーン IRCのMTBラインナップにダイヤ目のタイヤが登場する予定IRCのMTBラインナップにダイヤ目のタイヤが登場する予定

日東初のトラック用カーボンハンドルB123CB。東京オリンピックで目立つように、とコーポレートカラーのブルーで彩られる日東初のトラック用カーボンハンドルB123CB。東京オリンピックで目立つように、とコーポレートカラーのブルーで彩られる カブトのラインナップには新色が登場しているカブトのラインナップには新色が登場している


今回の展示会で新規発表となったのが、ラテックス製のシューズカバー「veloToze(ヴェロトーゼ)」と、バックパックを制作するブランド「USWE(ユースウィー)」という2ブランド。USWEのハイドレーションパックは胸バンドが「X」字になることで軽い装着感にこだわっているという。MTBレースをはじめ、トレイルランなど幅広く使えそうだ。

他にもIRCからは、NIPPOヴィーニファンティーニの意見を元にした、新型チューブレスタイヤ「フォーミュラプロ」が発表され、併せてチューブレス専用の瞬間パンク修理剤(Co2+シーラント)「ファストリボーン」もデビュー。チューブレスタイヤ導入の敷居がぐっと下げられたことが話題だ。

フロントフォークをホールドする注目のローラー台「FG540ハイブリッドローラー」フロントフォークをホールドする注目のローラー台「FG540ハイブリッドローラー」 MTBからロードまで幅広く使えるチェーンステー受け式スタンド。使い勝手が良さそうだMTBからロードまで幅広く使えるチェーンステー受け式スタンド。使い勝手が良さそうだ

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軽量化を追求したホワイトインダストリーのディスクブレーキ用ハブ「XMR」軽量化を追求したホワイトインダストリーのディスクブレーキ用ハブ「XMR」 マニア歓喜のコンポーネント、マイクロシフトマニア歓喜のコンポーネント、マイクロシフト


他にもミノウラからは便利なチェーンステー受け式スタンドや車載用のホルダーが、ホワイトインダストリーからは軽量ディスクブレーキ用ハブ「XMR」が、セレーブからは昨年のジロ・デ・イタリアでデビューし話題を振りまいたクラシックな装いのアイウェア「マスクHD」がそれぞれ新登場していた。今後、シクロワイアードでは、順次新製品を紹介していく予定。お楽しみに。

text&photo:So.Isobe

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