今年で7回目を迎える「バイシクルライド2009イン東京」が、4月19日に開催された。1200人の参加者とボランティアたちが、春爛漫の天候に恵まれた日和のなか、東京自転車散歩を楽しんだ。

スタートを待つ参加者の皆さんスタートを待つ参加者の皆さん バイシクルライド2009イン東京の今年のコースは、東京・永田町プルデンシャルタワーをスタート&ゴール地点とした約25km。
おおまかには、永田町ー日比谷ー大手町ー石川島ー豊洲ー晴海大橋ー竹芝ー皇居パレスサイクリングコースー永田町、とめぐる。

チャリティーを目的としたライド



このライドの趣旨は、チャリティーにある。全参加費の50%が、難病の子どもの夢をかなえる団体「MAWJ(一般財団法人メイク・ア・ウィッシュ オブジャパン)へ寄付されるという。

先導はメッセンジャーのTサーブの2人。カッコイイ!先導はメッセンジャーのTサーブの2人。カッコイイ! さらにオフィシャルスポンサーであるプルデンシャル生命保険から、参加者とボランティア一人につき500円が、骨髄バンク「白血病患者支援基金」へ寄付されるので、自転車に乗ることだけでチャリティに参加できるというわけだ。

つまり、参加者の大人・子供比率にもよるが、200万円以上相当が「メイクアウィッシュ」に、また約60万円相当が骨髄バンクに寄付されるということになる。

時速15km。のんびり巡る東京



大義名分はさておき、このイベントの魅力は、普段は電車や地下鉄、車でしか移動したことのない東京を、自転車のスピードと目線で走れること。
子供を乗せて走ります子供を乗せて走ります 今回、シクロワイアード編集スタッフもボランティアスタッフとして参加。10人ほどの班の実走サポートスタッフとして同行した。

コースは約25kmで、どんなに遅くとも約4時間程度の小旅行だが、巡れる範囲は思ったより広い(地図参照)。ちなみにこのコースは毎年変わるので、毎年参加している人にも新たな発見があるというわけだ。

ペースは各グループにより時速15~17km/h程度と、子供でもついていける程度のスピードに設定されているので、のんびりわき目をふりながらライドを楽しむことができる。

ファッショナブルな人がたくさん


赤いベストがスタッフたちです赤いベストがスタッフたちです 近年の自転車ブームからか、おしゃれな参加者が多い。その自転車ファッションを観ているだけでも楽しくなる。白いスーツの上下で決めた人、レトロなオールドサイクルで決めた人、流行のピストバイク、メッセンジャー風、ダホンガール...。
皆さんのスナップ写真はフォトギャラリーでお楽しみください!

エイド+サポートで楽々!



コース途中にはスターバックスコーヒーの提供するエイドステーションがあるのもお楽しみ。ここではフルーツスムージーとクッキーまたはバナナなどが振舞われ、最高のオヤツタイムになった。

「補給をどうぞ~」とスターバックスコーヒーのスタッフたち「補給をどうぞ~」とスターバックスコーヒーのスタッフたち イタリアのミネラルウォーター、サンベネデットも振舞われ、なんだか補給もおしゃれな感じがする。さすがトーキョー。

参加者としてありがたいのは、グループの前後にベテランサイクリストたちによるボランティアスタッフがつき、先導と後衛をしてくれることだろう。だから地図を見ていなくとも迷う心配はまったくなし。

ゆっくり、そして必ず交通法規を遵守しながらのライドなので、ヘルメットをかぶることは「推奨」はされるが「マスト」ではなく、気軽なスタイルで参加することができる。

サイクルウェアでなく、スポーツウェアやジーンズに野球帽姿などの普段着で参加している人が多いのも特色か。

川沿いの道は気持ちいい川沿いの道は気持ちいい また、交差点での右折は必ず2段階右折という慎重さ。歩道が広くて走りやすいところは、歩道を活用して走る。

終始のんびりペースのイベントなので、仲間同士での参加や、時間に余裕のある参加者たちはコース途中の喫茶店などで休憩していく姿も見られた。

この日、天気はまぶしいほどの晴れ。汗ばむほどの陽気はもはや初夏といってよいほどで、1200人の参加者・ボランティアが東京の魅力を堪能した。

午後1時、全員がゴールした後には閉会式と、協賛協力企業各社から提供される賞品のじゃんけん抽選会が行なわれる。これも楽しみの一つだ。

築地市場へ 思わず観光モードです築地市場へ 思わず観光モードです 当日の模様は約80枚の写真で振り返るフォトギャラリーでお楽しみください。

photo&text:綾野 真