5月10日(日)、大阪・御堂筋とミナミの活性化を目的に行われた御堂筋オープンフェスタ2009(御堂筋にぎわい空間づくり実行委員会主催)で、エシカル・サイクル・大阪が開催された。シマノ、マトリックスに加えて、平松邦夫大阪市長が登場し、大阪の自転車事情やこれからについてのトークが1時間ほどにわたって行われた。

橋下大阪府知事と平松大阪市長がパレード橋下大阪府知事と平松大阪市長がパレード photo:Hideaki.TAKAGI今年で7回目を迎える同フェスタは、御堂筋の長堀通から千日通までの850mにわたって歩行者天国とし、パレードや各種イベントを行うもの。
橋下大阪府知事と平松大阪市長のあいさつに始まり、シマノレーシング、マトリックス、クラブシルベスト、ウィーラースクールジャパンのメンバーがほかのイベントの人たちとともにパレード走行。交通遮断された御堂筋をロードレーサーがゆっくりと走った。
そしてOPA前という、一番のロケーションにあるステージでエシカル・サイクル・大阪が開催された。エシカルとは「道徳上の」、「倫理的な」という意味で、環境や社会に配慮した良い循環と自転車の「サイクル」を組み合わせたイベントだ。

出席したのは、平松市長のほか、シマノから、今西監督、栗村SD、鈴木真理・野寺・飯野・畑中・阿部嵩之、江原広報、マトリックスから安原監督、向川・涌本、テレビ大阪事業局田上氏、ブラッキー中島氏に進行は絹代さんだ。
在阪チームのシマノレーシング在阪チームのシマノレーシング photo:Hideaki.TAKAGI

1週間後の堺ステージが開幕のツアー・オブ・ジャパンに向けて選手から抱負が語られる。もちろん両チームとも地元なので勝ちを狙う。そして前日から始まったジロ・デ・イタリアの話では、2度出場した野寺に平松市長から質問が出る。そしてシャンゼリゼ通りを走るツール・ド・フランスの写真を見て栗村SDが平松市長に、ここで2年後くらいにレースをやりたいですね、と話を振ると「ツール・ド・大阪、御堂筋でもいいですね」と平松市長の口から飛び出す一幕も。実際は夢のまた夢だが、以前に橋下府知事がツール・ド・大阪を口にしたこともあり、一つ一つの積み重ねが大きな夢の実現へとつながるだろう。
在阪チームのマトリックスパワータグ・コラテック在阪チームのマトリックスパワータグ・コラテック photo:Hideaki.TAKAGI
平松大阪市長からは、自転車は環境にやさしい乗り物だが、いっぽうでマナーが大切、駐輪場を増やして違法駐輪をなくしていきたい、そして素晴らしい乗り物である自転車を大事に使うため、マナー向上やそのための道も整備したい、と語った。

今回、35万人を集めた(主催者発表)フェスタの中でも一等地で行われた、エシカル・サイクル・大阪。ロードレーサーやレーサージャージが御堂筋にあたりまえのように現れ、市長も交えてトークも開かれた。ステージ前は狭いが数百人以上、1000人規模の人たちが1時間近く聞き入った。ロードレースが身近な存在へと確実に一歩踏み出した。平松大阪市長「ツール・ド・大阪もいいですね」平松大阪市長「ツール・ド・大阪もいいですね」 photo:Hideaki.TAKAGI2回目のトークにも人がたくさん2回目のトークにも人がたくさん photo:Hideaki.TAKAGI銀杏並木とビル群はまさしく御堂筋銀杏並木とビル群はまさしく御堂筋 photo:Hideaki.TAKAGI