広角配光の高出力フロントライトが600ルーメンにパワーアップ　レザイン POWER DRIVE XL

素材の質感を巧みに利用したスタイリッシュなプロダクトで人気を集めるLEZYNE（レザイン）。創業8年目を意味するY8コレクションよりPOWER DRIVE XL、MACRO DRIVE、MACRO DRIVEという3種類の高出力LEDライトをピックアップして紹介しよう。

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レザイン POWER DRIVE XL

レザイン POWER DRIVE XL photo:Gakuto.Fujiwara
2014年モデルより引き続きラインナップされるPOWER DRIVE XLは、2015年モデルでは光量が600ルーメンに向上。効率よく光を反射し前方へ照射するレザイン独自のMORレンズを組み合わせることで、大幅なパワーアップを実現した。配光はワンピース構造のリフレクターとサイドの切り欠きによってほぼ180°横に広がってくれる。照射範囲の中央部はもちろんのこと、周辺部はやや光量が落ちるがギャップや落下物など路面状況を充分に把握可能だ。

点灯/点滅パターンは最大光量の600ルーメンを照射するオーバードライブモードをはじめ、400ルーメンのブラスト、250ルーメンのエンデューロ、125ルーメンのエコノミー、フラッシュという5つを備えている。600ルーメンは街灯の少ない田舎道でも不安を感じることはなく、周辺光が極端に少ない状況下で安心して使用できる。

ランタイムはオーバードライブで1時間半と、通勤通学ならば申し分なく使用できる。その他モードは400ルーメンのブラストが1時間50分、エンデューロが3時間30分、エコノミーが6時間30分となっている。なお、ライトの温度が上昇してきたら自動的に出力を抑える設定が働くため、高温下で使用し続けても寿命が極端に縮まってしまう心配が少なさそうだ。

バッテリー交換が可能なため長きにわたって使用できるだろう ボディ裏側の充電端子はシリコンカバーで保護されたため、浸水しづらいはず

取り付けが容易なブラケット。堅実な装着感で落下する心配が少ない サイズの比較。上からPOWER DRIVE XL、MACRO DRIVE、MICRO DRIVE


また、レザインのLEDライトの大きな特徴でもあるのが、別体バッテリーを使用する点。予備バッテリーさえ用意しておけば長距離ライドでも安心して使える。また、バッテリーのみ交換できるため、他ブランドの様にバッテリーの寿命を迎えた際に本体ごと交換する必要がないため、経済的といえるだろう。ちなみに、別体バッテリーは直径1.9cm、長さ6.9cmの円筒状で、ルックスは乾電池そのもの。単3形乾電池よりやや大きい程度で、予備用に携帯しても荷物がかさばりにくい。

充電は一部のスマートフォンとも共通するマイクロUSBを介して行う。端子は本体下部に設けられており、密着性の高いシリコンカバーによってシーリングされているため浸水によって故障する心配が少ない。その他、バッテリー挿入口のスクリューキャップにはパッキンが備えられていたり、ねじ山のピッチが細かくなっているため、ここからの水が入り込むこともなさそうだ。

緑、黄、赤と色を変化させることでバッテリーインジケーターの役割を持つON/OFFボタンは、やや硬めだがクリック感が強く操作感に富んでいる。長押しで電源操作、クリックでモードチェンジを行う。5秒の長押しでオーバードライブモードとエコノミーモードのみ選択可能になるオーバードライブレースモードへ移行する。

圧倒的な光量によって前方を強く照らし路面状況の視認性を高める
ワイド配光とスポット配光を両立している バイクから2～3mの範囲を強く照してくれるため、余裕をもって道路状況を把握できる


マウントブラケットは耐久度が高いコンポジット素材製で、ネジを用いて固定するため取付角度を無断階で調節することができる。実際にマウントにPOWER DRIVE XLを取り付けたところ、ガタが一切無いほどしっかりと固定された。

ライトの性能に優れていることはもちろんだが、アルミ素材を活かしたスタイリッシュなデザインがもう1つの特徴のPOWER DRIVE XL。取り付けた状態でもバイクの審美性は損なわれない。サイズは3.3×10.5cmと手の平サイズ。バッテリー込み重量は136g（実測値）で、バッテリー重量は48gだ。価格は10,400円（税抜）と明るさを考えるとリーズナブルな価格設定だ。

レザイン POWER DRIVE XL
素材：アルミ
バッテリー：LIR18650
最大光量：600ルーメン
重量：136g（バッテリー込み本体重量）
カラー：BLACK HIGH-POLISH、SILVER HIGH-POLISH
価格：10,400円（税抜）

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レザイン MACRO DRIVE

レザイン MACRO DRIVE
ボディ後端のUSB端子から充電を行う MACRO DRIVEはLED1灯で最大400ルーメンを照射するフロント用コミューターライトだ。ワンピース構造のMORレンズを搭載することで中央は強力な光を照射し、周辺光は滑らかかつ最適な明るさを照射する配光を実現。また、サイド部分の切り欠きによって広角配光となっている。

照射モードは最大光量400ルーメンのオーバードライブに加えて、300ルーメンのブラスト、200ルーメンのエンデューロ、100ルーメンのエコノミー、2つの点滅パターンと計6種類が設定されている。ランタイムは最大照度400ルーメンは1時間とした一方、点灯の最低光量100ルーメン時は8時間と夜通し使用できる程に長い。高光度モードのランタイムはブラストで2時間15分、エンデューロで3時間半だ。

優れた性能を備えるバッテリーはボディ一体型とされている。充電はボディ内の後端に設けられたMicroUSBから充電を行う。繰り返して充電可能。ボディ内の基板等を守るスクリューキャップにはネジのピッチを細かくし、ゴム製のパッキンを備えることで、水分の侵入を防いでいる。

足元から前方まで幅広く強力に照らす400ルーメンのMACRO DRIVE
高強度のコンポジット素材を使用したブラケットとシリコンバンドでハンドルバーに取り付ける。ブラケットは固定用のツメなどが設けられていないシンプルな作りであるが、固定力は高く走行中にズレたり外れたりする心配も少なそうだ。バッテリーインジケーターの役割も担うボタンはクリック感が気持ちよく操作しやすい。

MACRO DRIVEの円筒状スタイルはPOWER DRIVE XLから受け継がれているが、7mmほど小径化されより洗練されたスタイルとなった。スペースの余裕が無いハンドルバー周りや、小型でスタイリッシュなライトを使用したいライダーにおススメだ。

レザイン MACRO DRIVE
素材：アルミ
最大光量：400ルーメン
重量：95g（実測値）
カラー：BLACK HIGH-POLISH、SILVER HIGH-POLISH
価格：7,000円（税抜）

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レザイン MICRO DRIVE

レザイン MICRO DRIVE
MICRO DRIVEは直接USBポートに差し込み充電を行う MICRO DRIVEはMACRO DRIVEの長さを詰めて、軽量にしたフロントライト。最大光量は200ルーメンと街中でのメインライト、暗い道でのサブライトとして使用できる性能を備えている。

加えて150、100、50ルーメンの点灯モードと、100ルーメンの点滅モード2種類が選択可能だ。レザインのMORリフレクターを採用することで、強力なスポット配光かつ滑らかなワイドな配光を両立させている。もちろん、サイドには切り欠きが設けられているため、サイドからの被視認性は高い。

充電は後部キャップ内にあるUSB端子を直接ポートに接続して行う。USBケーブルを使わないため、ケーブルを持ち歩いたり複数ケーブルを用意する必要なく、どこでも容易に充電できるだろう。他のモデルと同様、ボディ内部への浸水を防ぐためキャップのねじ山のピッチは細かくし、ゴムパッキンが設けている。

街灯の少ない住宅街などでも安心して走行できるだろう
バッテリーインジケーター内蔵パワーボタンをはじめとして、高強度のコンポジット素材を使用したブラケットとシリコンバンドによるマウントシステムなどを採用。MACRO DRIVEの仕様をそのまま受け継ぐことで、使い勝手を高めている。

サイズは長さ7.2cm×2.6cmで、重量は52g（実測値）。ハンドル周りが混み合っている方や、サブライト、ヘルメットライトとして使いたい方には最適だろう。カラーはBLACK HIGH-POLISH、SILVER HIGH-POLISHという2カラーで、価格は5,200円（税抜）。

レザイン MICRO DRIVE
素材：アルミ
最大光量：200ルーメン
重量：52g（実測値）
カラー：BLACK HIGH-POLISH、SILVER HIGH-POLISH
価格：5,200円（税抜）