自分の予想をはるかに超える残念な結果でCXデビューを果たしたシクロワイアード編集部の私フジワラ。茨城CX後にイソベ教官にCXのテクニックを教わってみるも、どうしてもシケインや障害物を超えるのがうまくいかない。そんなフジワラが1大イベント、野辺山シクロクロスに挑みました。



来る野辺山CXに向け、新型105を搭載し準備を進める私フジワラ来る野辺山CXに向け、新型105を搭載し準備を進める私フジワラ photo:Yuya.Yamamotoきたる野辺山シクロクロスレースへ向けて夜な夜な八の字やダッシュをメニューとしてコソ練に励んでいた私フジワラ。ある日、調子に乗ってコーナーを攻めてみたところ見事に落車をしてしまい、STIレバーを壊してしまう。機材の知識を豊富に持つ先輩方と相談し、5800系105を購入。さらに先輩からマヴィック キシリウムを購入。これが野辺山CX1週間前のこと。

なんとかかんとかワイヤーを通し、調整も終え準備も万端に整えた!これが野辺山CX前々日。チェーンの組み付けミスが発覚するも、「あなたが神か」と言いたいタイミングで現れた山本先輩の手によってリカバリー。なんとかレースに出れる状態まで持ってきた。完成車重量も軽い!これで軽やかにシケインを超えられるはずだった。



三船雅彦シクロクロススクールには上達を目論むライバルたち20名が集まった三船雅彦シクロクロススクールには上達を目論むライバルたち20名が集まった photo:Gakuto.Fujiwara
コースライン際で泥になっていないところを攻めるのが安全かつ速く走るコツだコースライン際で泥になっていないところを攻めるのが安全かつ速く走るコツだ 泥セクション攻略のため自転車の担ぎ方も細かく指導してくれる泥セクション攻略のため自転車の担ぎ方も細かく指導してくれる 今回、野辺山シクロクロスレースで私ヘタレがお邪魔したのは、「三船雅彦シクロクロススクール」「カテゴリー3B」「野辺山ツーリング」という3本。三船さんによるスクールは「トンデモイソベ塾」でならった事の復習、新しいテクニックを習得し、来るレースで優位に立てればと藁にもすがる勢いで参加した。レースの目標は茨城CXのリベンジ。いくらなんでもドンケツで終わる訳には行かないのだ...!

スクールの招集地点には朝イチにも関わらず、約20名ほどのシクロクロスビギナーが早くも集まっている。小雨降っているのに…そんな彼らが闘志あふれるアスリートに見えてきて、私のテンションも勝手に上がっていく。

三船さんのスクールでは野辺山シクロクロス、ひいてはレースですぐに実践できる走行方法を主にレクチャー。1つに「試走を良くしておくこと」、2つ「コースの際を走ること」、3つ「焦らず一つ一つの動作を丁寧にすること」、4つ「舗装路はもがきポイント」。この4つがスクールおおまかな要約だった。

1つ目についてはコースを覚えておくことと、自分の走行ラインを作っておくこと。野辺山のように泥レースならば轍を作っておくこともひとつの手だという。2つ目は、まだ泥になっていなくトラクションがかかりやすいラインを走るという意。3つ目は余裕を持ってディスマウント、障害物を超えたら自転車を丁寧に降ろすことがレクチャーされた。最後の4つ目は舗装路に入ったら最初の数秒はもがくこと。これは早目にスピードを乗せないと後々自分が辛くなるからということだ。これを学んだ私はいい位置で走れるはず!



C3Bスタート前。フジワラは2列目の左端に陣取りホールショットを狙うC3Bスタート前。フジワラは2列目の左端に陣取りホールショットを狙う photo:Kei.Tsuji
さて、あっという間に時間はC3B組の招集だ。ジャージにゼッケンを付け忘れるという初歩的なミスを犯してしまうも、ヘルプが入りなんとか助かる...。おかげでスタート間際までジャンパーを着て身体を暖められ、周りと1歩差を付けられた...かもしれない。

今回、私がつけるゼッケンナンバーは「419」。400番台から始まるC3Bの中ではかなり若い数字で、2列目の一番外側に陣取ることができた。1コーナーで詰まってるライダーをアウト側から抜き去ってやろうと、意気込みだけは良かったのだが。

小雨が降りじっとしていると体温が下がっていくコンディションの中スタート(写真はC3A組)小雨が降りじっとしていると体温が下がっていくコンディションの中スタート(写真はC3A組) photo:Kei.Tsuji泥にまみれたコースを行く泥にまみれたコースを行く photo:Kei.TsujiC3B 郡山雅仁(OCI)が独走勝利を飾るC3B 郡山雅仁(OCI)が独走勝利を飾る photo:Kei.Tsuji予想はバッチリ!スタートから2~3秒後視界がひらけ一気に前へ出ようとする。が、そうは問屋が卸さないもので、第1コーナーで膨らんできた選手に阻まれ、結局順位は変わらず。戦略に実力が追いつかず早速悔しさを覚えるはめに。

目の前の選手に食らいついているうちに、最初の難所泥区間が現れる。もちろん無理なチャレンジはせずに降車、担ぎを選択。苦しいが、楽しさが勝る泥区間。番手は変わらずスタートラインを通過し、いよいよフルコースでのレースとなる。息は切れているが、意識と足の調子は上々。これは楽しく走れるか?

泥区間も無難にこなし、タイトなコーナーが続くバギーコースに入り、確実にグリップしそうなラインを選んで走行していく。うまい人はドロドロでトラクションがかからないラインも苦にせず、イン側をついてくる。

牧場の180°ターンが4つ連続するセクション。ここでは積極的に人とは違うラインを走行してみるが、中々抜けない。抜くチャンスを覗いながら2回めのフライオーバーをこなし、舗装路へと出て行く。三船さんに教わったように10秒ほどもがきスピードを乗せようとするが、なぜだかスピードが上がらない。上り勾配に筋肉と肺の余裕がなくなっていたようだ。

しかしヘタレと言われる自分にだって意地があるのだ。初めて血の味がする程に追い込み、泥セクションとバギーコースを経て差を埋めることに成功。180°ターンで前走者の背中を捉え、「ホームストレート後に抜ける!」そう確信したその瞬間にペダルが空転する。あ、これはいかん!チェーン落ちだ!急いでチェーンを戻そうとするが、チェーンリングの内か外にあるはずのそれが見当たらない。リアディレイラーを見ると切れたチェーンが垂れ下がっている...??

フジワラ、チェーン切れによってレース終了。

あれだけ入っていた気持ちも見事に切れ、担いでレース続行という気力も無く1人ぽつんとコースから退場...。目標はおろか完走すらままならい結果に意気消沈し、しばらくは立ち上がることができなかった。まさにヘタレそのものじゃないか....。

チェーン切れでレース終了のお知らせ。目立たない走りで誰も写真を撮ってくれなかった(泣)チェーン切れでレース終了のお知らせ。目立たない走りで誰も写真を撮ってくれなかった(泣)
途中「ギアが軽いぞ!」や抜かれ際に「フジワラ!」など野次?応援?が聞こえて闘争心に火がついたのもあっという間に思い出となってしまった。しかもリザルトを見ると、あれだけの泥レースにも関わらずDNFは私だけ。今までは楽しくコースを走れれば良しとしていたが、今回の結果はさすがに悔しい!悔しすぎる。

不完全燃焼を収めるべく私はシクロクロスツーリングにお邪魔し、野辺山のきれいな空気と雄大な景色を味わってきたのであった。

文:ヘタレ藤原

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