東日本大震災の被災地を走り、東北の今を知る復興サイクリングイベント「サイクルエイド・ジャパン」。3年目となる今年は、ツール・ド・猪苗代湖と題して開催されることとなった。10月11日(土)に開催される、同大会の概要を紹介しよう。



湖畔を走るロングライド「ツール・ド・猪苗代湖」湖畔を走るロングライド「ツール・ド・猪苗代湖」 ※写真はイメージ
2012年に震災復興支援を掲げ始まった、「サイクルエイド・ジャパン」。初回は、青森~千葉の6県にまたがって開催され、昨年は岩手県・宮城県・福島県の3県を舞台に総距離約875kmを走る国内最大規模のサイクリングイベントとして開催された。

3回目となる今年は、被災県の中でも特に被害が甚大であった福島県の支援のために、会場を福島県に絞って開催されることとなった。特に被害の大きかった地域を走ることで参加者には「東北の今」を認知してもらい、被災地の元気づけと話題作りを大会の大きな趣旨とする。

被災地の今を知るために走る被災地の今を知るために走る ※写真はイメージ


舞台となる猪苗代湖は琵琶湖、霞ヶ浦、サロマ湖に続いて、日本で4番目に広い湖であり、福島県最大の湖でもある。標高約500mほどにあり、気温も高くなりすぎず自転車にはぴったりのロケーションといえるだろう。

スタート地点となるのは、郡山の奥座敷である磐梯熱海温泉。磐越三美人湯に数えられる名湯である磐梯熱海温泉は、スポーツ施設が多いのが特徴でスポーツ温泉を名乗っているほど。

気持い景色の中を走っていく気持い景色の中を走っていく ※写真はイメージ


会場となる郡山ユラックス熱海や、磐梯熱海アイスアリーナを始めとしたスケート施設やサッカー場などが設置されており、スポーツへの理解度が高いのもサイクリストにとってうれしいところだろう。

コースは磐梯熱海の温浴施設”ユラックス熱海”を出発し、会津レクリエーション公園を経由する猪苗代湖周回の90kmコースのほか、少年湖畔の村チェックポイントを経由した猪苗代湖の右側を走っていく約50kmのコース、ユラックス熱海からは郡山方向へと走っていく約30kmコースの3つが用意される。

コースには地元のグルメを味わえるエイドステーションも設置され、参加者をもてなしてくれる。90kmコースでは野口英世記念館エイド、舟津公園エイド、西荒井エイドの3か所、50kmコースでは、少年湖畔の村エイドと西荒井エイドの2か所、30kmコースでは西荒井エイドの1か所が用意される。

コースMAPコースMAP (c)CYCLE AID JAPAN 2014 in 郡山 ツール・ド・猪苗代湖 実行委員会
参加者募集中 9月10日まで
ツール・ド・猪苗代湖では現在参加者を募集中だ。エントリーの受け付けは、JTBスポーツステーション内ページにて行っている。現在、最長コースとなる90kmコースは定員に達しているため、受付終了しているが、50kmコースと30kmコースには若干空きがあるということ。定員も各300名ずつと少ないので、早めにエントリーがお勧めだ。

CYCLE AID JAPAN 2014 in 郡山 ツール・ド・猪苗代湖
開催日:2014年10月11日(土) 雨天決行
定 員:1,000人
スケジュール:6:30~ 参加受付(郡山ユラックス熱海)
  8:15~ 開会式(郡山ユラックス熱海) ※予定
       8:30~11:00 コース別にスタート(90Km⇒50Km⇒30Km)
参加料:各コース共通5,000円(中高生のみ3,000円)
    ※参加費には保険料と軽食代、大会記念品を含む
エントリー締め切り:9月10日