12月1日(日)、静岡県伊豆市修善寺にある日本サイクルスポーツセンターにて東京都自転車競技連盟が主催する「第4回TCFエンデューロ」が開催された。総合優勝賞金の10万円を目指して学連登録選手を含む多数強豪レーサーが参戦し、白熱のレース展開が繰り広げられた。

富士山を望む伊豆CSCで開催された第4回TCFエンデューロ富士山を望む伊豆CSCで開催された第4回TCFエンデューロ (c)東京都自転車競技連盟
TCFエンデューロの舞台となったのは伊豆CSC内に設置された6kmの特設コース。アップダウンのみで構成され、プロ選手をも苦しめる難コースとして悪名高い5kmサーキットに平坦基調の1kmサーキットをつなげることでコースの難易度を下げると共に長時間の走行を楽しめる様に工夫されている。

大会当日は快晴でほぼ無風と絶好のレースコンディションとなり、早朝には1℃程度まで冷え込んだ気温も昼過ぎには14℃まで上昇し、伊豆CSCのアップダウンを走れば汗ばむ程に。コース上からは雪を抱いた富士山がくっきりと青い空に映える姿を見ることができた。

家族や職場の仲間と一緒に参戦するチームも多かった家族や職場の仲間と一緒に参戦するチームも多かった (c)東京都自転車競技連盟76チームが一斉にスタートする76チームが一斉にスタートする (c)東京都自転車競技連盟

平坦基調の1kmサーキットと5kmサーキットとの連絡道路平坦基調の1kmサーキットと5kmサーキットとの連絡道路 (c)東京都自転車競技連盟初めてレースに参加するビギナーにも優しい大会だ初めてレースに参加するビギナーにも優しい大会だ (c)東京都自転車競技連盟


今大会では5時間と3時間が2つのクラスが設けられた。1チーム当たりの人数は最大5人で、両部門合わせて76チーム124人が参加し、優勝賞金獲得を目指してオフシーズンに入った多数の強豪チームが参戦。その一方で、家族や職場の仲間とチームを組んでゴールを目指した参加者も多くいた。

総合優勝賞金10万円の掛かった5時間クラスをコントロールしたのは蛍光ピンクでお馴染みの自転車競技強豪校「日本大学」でクラス中で唯一、フルメンバーの5人を揃えた。他にも学連登録のチームが多数参戦し、東京大学や京都産業大学の姿も見られた。学生たちはぜひとも優勝して賞金を生活費や学費、機材に充てたいところだ。

幾多の名シーンが生まれた難所の1つであるホームストレート手前の坂幾多の名シーンが生まれた難所の1つであるホームストレート手前の坂 (c)東京都自転車競技連盟自転車競技の強豪校である東京大学と京都産業大学、日本大学が集団を形成する自転車競技の強豪校である東京大学と京都産業大学、日本大学が集団を形成する (c)東京都自転車競技連盟

女性ライダーも多く参戦した女性ライダーも多く参戦した (c)東京都自転車競技連盟木々が色づいた伊豆CSCを走る木々が色づいた伊豆CSCを走る (c)東京都自転車競技連盟


賞金10万円を獲得した日本大学賞金10万円を獲得した日本大学 (c)東京都自転車競技連盟その後方を伺ったのは今年のツール・ド・おきなわ市民210kmで70kmに渡るエスケープを成功させ優勝を飾った清宮洋幸とJBCF石川ロードE1クラスを制した渡邊聡のペア。さらに海外の強豪ホビーレーサーを相手にツアー・オブ・フレンドシップでステージ優勝を果たした高橋義博を要するチームCB+、単独参戦となった2012年ジャパンカップオープンレースの覇者である岩島啓太(なるしまフレンド)らが続く展開に。

しかし、人数を揃え有利にレースを進める日本大学が日本屈指の難コースで平均時速32km台をキープしながら徐々にタイム差を拡大し、独走体制を築く。そして2位に4分以上の差をつけてゴールし、25周を走りきった。表彰式では大金獲得に喜びの表情を見せ「賞金は山分けです!」と語ってくれた。

今後も東京都自転車競技連盟ではホビーレーサーを対象としたエンデューロイベントなどを開催する予定とのこと。詳細は同連盟ホームページに随時掲載される予定だ。


text&photo:東京都自転車競技連盟
edit:Yuya.Yamamoto